周囲から注目を集める10の「タイトルの付け方」
2008年08月13日 12:00
先日【書店の経常利益率をグラフ化してみる】で紹介したデータ生成の際に参照元とした【日本著者販促センター】だが、書籍に関する事柄を中心に、実にさまざまな、そして役に立つお話が掲載されている。語られていることは書籍そのものについてである場合が多いが、もちろんインターネット上の事柄やライフスタイルにも応用が効く「知恵」であることが多い。今回紹介・考察するのもその一つ、注目を集める10の「タイトルの付け方」なるもの。元々は【マスコミの注目を集めるキャッチコピー】。
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「マスコミの注目を集めるタイトル10例」
1.○○○○が人気
2.○○○○の秘訣
3.○○○○最前線
4.○○○○の傾向と対策
5.○○○○とのつきあい方
6.○○○○の選び方
7.○○○○の使い方
8.○○○○の見分け方
9.○○○○を見直す
10.○○○○の生活と意見
元記事によればこの「10のマスコミの注目を集めるキャッチコピー(正確には「マスコミの注目を集めるタイトル10例」)」、『マスコミが思わず取り上げたくなるプレスリリースのつくり方・使い方』からの引用とのこと。専門書が語る「ルール」なだけに、少なくとも権威付けはばっちり。もちろん一覧に目を通せば「なるほど」納得がいく。新聞や週刊誌のタイトルを思い返してみれば、これらの「ルール」にのっとったタイトルが山ほどあることに気がつくだろう。
ほとんどの人にとってプレスリリースを手がける機会はないが、この「10のマスコミの注目を集めるキャッチコピー」、ブログやサイトの投稿記事のタイトルにも応用が効く話には違いない。タイトルのつけ方に悩んだら、この「ルール」を読み返し、当てはまるものがあるかチェックしても良いだろう。もちろん記事そのものが語っていることに合わせる必要はあるが。
例えば先の写真による紹介記事【マックベーカリー】。画像中心紹介のカテゴリ【Garbage Shot】では物品名のみのタイトルが原則なのだが、1番を使って「マックベーカリーが人気」とすると「そんなに売れてるの?」という疑問と共に求心力を持たせることができる。
3番利用の「マックベーカリー最前線」とすると何か実践レポートっぽいし、9番で「マックベーカリーを見直す」というタイトルにすると「深く分析して再評価する」印象を持たせることができる。10番をちょっといじって「マックベーカリーな生活と意見」なら、マックベーカリーを堪能しつつも一言物申す的な雰囲気を得られる。全パターンを使うことはかなわないが、色々と応用はできる。まさに「マジック・キーワード」。
【F.Ko-Jiの『一秒後は未来』】でも語られている、最近ちらほらと見かける「ネット上で話題になっている。」という言い回し。これも、インターネット上の媒体限定ではあるが、注目を集めるキーワードの一つといえる。擬似的な「隣の奥さん効果」といえば良いだろう(近所周辺が皆同じ環境下にあり、自分が取り残されていると感じると、「乗り遅れるものか」という気持ちから注目してしまう。スタンピード現象ともいう)。
このような「ルール」や「方程式」を使う、あるいは乗せられるのは何となく釈然としないとする意見もある。表現を変えれば「釣っている・釣られている」という解釈もできるからだ。しかし悪意でならともかく、純粋にタイトルや記事そのものの付加価値や完成度を高めるためであれば、それは釣りではなく、経験則や法則などを応用した立派な記事の肉付けに他ならない。そのために(過去にこれら「ルール」「方程式」に気づき、築き上げた)偉人たちの知恵を借り受けたに過ぎないのだ。
もちろん、「ルール」を使ったタイトルが余りにも派手すぎて、内容がすかすかといった「羊頭狗肉」状態は避けねばならない。これはタイトル付けだけに限らないお話だ。まずは中身をしっかりとしたものにしてから。タイトルに頭を悩ませるのはそれからでも十分間に合うお話。
(最終更新:2013/09/06)
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