携帯電話のプライバシー、男は通話・女はメール!?
2008年07月30日 08:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは7月28日、携帯電話のデータとプライバシーに関する調査結果を発表した。それによると女性の8割以上が自分の携帯電話の「送信メール」を見られたくないと考えていることが明らかになった。また男女別では男性の方が通話履歴(発信・着信)を、女性の方がメールを隠したい傾向が強いことも見て取れる(【発表リリース】)。
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今調査は7月7日から7月9日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員に対して行われたもので、有効回答数は447人。男女比は52.1対47.9。年齢構成比は20代14.3%、30代51.0%、40代27.3%、その他7.4%。
携帯電話は常に肌身離さず持ち歩く、非常に便利な情報通信端末として利用されるパーソナルツール(個人向けの道具)であるだけに、さまざまな個人情報も収められている。それらを「プライベート」なものとし、出来れば他人に見せたくないと思うのは道理のいくもので、「電話帳」「受信メール」「送信メール」は9割近く、「発信履歴」「着信履歴」「写真・動画データ、画像データ」は7割近くが「個人情報」だという認識で固まっている。
それらの「携帯電話内」のデータについて、他人に見られたくないものを複数回答で挙げてもらったところ、全体としてもっとも多いのは「受信メール」「送信メール」で7割強を占める結果になった。
携帯電話のデータで、他人に見られたくないもの
「電話帳」のポジションがメールと逆転し、「写真、動画、画像データ」が上位に食い込んでいる。前者は「電話帳くらいなら見られたところでマズいものと判断されるものは無い」という事情によるものだろうし、後者は例えば好きなアイドルの画像データなど「他人に見られると(気)恥ずかしいデータ」を持っているからなのだろう。
男女別・年齢階層別でも全体的な傾向とほぼ変わらないようすが見えるが、男女のデータを見比べるとやや異なる傾向が見られる。男女ともそれぞれ「履歴よりメールを見られたくない」ということに変わりはないのだが、男性よりも女性の方が「メールを見られたくない度合い」が大きく、逆に女性より男性の方が「電話の通話履歴を見られたくない度合い」が大きい。
「友だちとのおしゃべり」の
ように使いこなす。
その「おしゃべり」が他人に
のぞき見られるのを
非常に嫌がるのは当然のこと。
【女子高生 ケータイ利用は 一日2時間 寝る間も惜しんで メールで やりとり】や【トップは「寝る」……電車内の暇つぶしに見る、疲れ具合や女性のケータイ好き】、【メールの無視度で分かる男女の愛情の差!?】にもあるように、男女別では女性の方が携帯電話におけるメールを好む傾向があり、それこそ「息継ぎ」のようにメールをする人すらいる。元々女性の方が「おしゃべり」の傾向が強いという話はあるが、それがそのまま「携帯電話のメール」に引き継がれたのかもしれない。
そして携帯電話のメールを見られるということは、それら「自分の友だちなど深いプライベート内の会話」をのぞき見られることを意味する。それを好む人はあまりいないはず。だからこそ、女性の方が送受信メールを他人に見られることを嫌う傾向が強いと思われる。
一方、男性の方が「通話履歴」を見られるのを好まない傾向が強いのは、単に女性がメールでのやり取りが多く「通話履歴」には気を留める人が少ないため、相対的に男性の方が目立つからなのだろう。あるいは内容が残らず名前だけの「通話履歴」でも他人に知られると気まずい「相手」との通話をしているのだろうか。
かつてプライベートなデータで「他人に見られたくないもの」としては、手帳が代表的なものだった。しかし今や携帯電話がそれにとって変わっている。そして携帯電話は非常に便利であると同時に多くのデータが入力されており、プライバシー度も高いものとなっている。
他人に知られたくないデータも多種多様であるし、個々の事情もある。いわば持ち主の分身的存在ともいえる携帯電話は、やはり他人にとっては「アンタッチャブル」な存在であるべきなのだろう。
(最終更新:2013/08/04)
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