コンビニ深夜営業規制、賛否両論意見は二分

2008年07月29日 06:30

コンビニイメージgooリサーチは7月25日、コンビニエンスストア(コンビニ)に関する深夜営業規制に関する調査結果を発表した。それによるとコンビニの深夜営業規制について賛成する人は47%、反対する人は53%と、ほぼ意見が分かれる結果となった。実際に深夜のコンビニを利用する人ほど反対意見が多く、「身近な問題の人ほど深夜コンビニの便利さを実感している」ようすがうかがえる(【発表ページ】)。

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今調査は7月11日から13日の間、gooリサーチモニターから無作為抽出された20歳以上を対象にインターネット経由で行われ、有効回答数は1080人。男女別・年齢階層別の具体的データは非公開。

回答者に深夜(22時以降)にコンビニを利用するかどうかをたずねたところ、頻度の別はあれど利用する人は45%に達していた。

深夜にコンビニを利用するか
深夜にコンビニを利用するか

職業別毎のデータではないので判断はつきにくいが、個々のライフスタイルによる利用する・しない、利用頻度が異なるのだろう。例えば深夜タクシーのドライバーならほぼ毎日利用するだろうし、早寝早起きを常とするサラリーマンなら深夜の利用はめったにありえない。

その「深夜コンビニ利用頻度」別に「深夜コンビニ営業規制」に賛成か反対かをたずねたところ、当然ながら利用頻度が高い人ほど規制には反対する意見が多かった。

深夜コンビニ利用頻度別「深夜コンビニ営業規制に賛成か否か」
深夜コンビニ利用頻度別「深夜コンビニ営業規制に賛成か否か」

利用頻度が高い人ほど、深夜コンビニの存在が大きいことが分かる。また、ほとんど利用しない人も賛成は57%と圧倒的多数ではないことから、「自分自身は利用しなくとも深夜コンビニには良いところもある」という認識がある程度浸透していることが想像される。


調査では深夜営業規制賛成派・反対派それぞれにその理由をたずねているが、それぞれ「治安悪化の要因」「省エネ期待」、「いざという時に便利」「防犯効果」が上位を占めていた。気になる点としては

・本来主目的であるはずの「省エネ」について、賛成派は23%、反対派は27%しか得票していない。
・反対派で「深夜しかコンビニを使えない」という意見は1%に過ぎず、「ライフスタイルの都合上『どうしても深夜しか使えない』人」は意外に少ない。むしろ「使えないことは無いけど深夜も開いていると便利だから」という人が多数を占めている?
・賛成派も反対派も「防犯」に対する着目がもっとも大きなポイント。


などが挙げられる。最近になって急浮上してきた「コンビニは省エネのために深夜営業を取りやめるべきだ」という主張は、少なくとも利用者の間では説得力があまりないことが分かる。

一部地方自治体ではすでにコンビニの深夜営業を規制する動きが見られる。大義名分の「省エネ」効果も含め、果たしてこの動きが中長期的に見て消費者にとってプラスとなるのかそれともマイナスとなるのか、今しばらく検討と論議が必要とされることだろう。


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