「具材」「価格」「味」……おにぎり選びの三大要素
2008年07月28日 12:00
インターネット調査会社のマイボイスコムが7月23日までに発表した調査結果によると、おにぎり(おむすび)を購入する際に「重視する点」は賛同票の多い順に「具材」「価格」「味」で、7割前後の人がこの項目を重視していることが明らかになった。それ以下の項目はいずれも2割未満の同意票しか得られておらず、事実上この3項目が「おにぎり選び」の重要要素であることが分かる(【発表リリース】)。
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今調査は7月1日から5日までの間にインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1万3876人、男女比は46対54、年齢階層は30代がもっとも多く38%、ついで40代30%、50代・20代の16%など。なお今回スポットライトをあてた項目は「市販のおにぎりを購入する人」を対象としている。
複数回答で「おにぎりを購入する際に重視する点」をたずねたところ、「具材」がトップで75.5%。実に8割近くが重視している。
おにぎりを購入する際に重視するポイント
次いで「価格」が7割ジャスト、その次に「味」が64.8%。ここまでが過半数ライン。次の「大きさ」は順位上は第四位であるものの、得票率は大きく下がりわずか16.4%。以下「安全性や衛生面」「ノリの食感や種類」などが続くが、いずれも2割を切っており、意見としては個人の好き嫌いの域を出ていない感がある。
「具材」はおにぎりそのものを決定付ける重要な要素であるだけに、重要視されて当然といえば当然。定食なら「とんかつ定食」と「焼き魚定食」ほどの違いが「具材」の内容で生じるからだ。また「具材」によっては好き嫌いやアレルギーで口に出来ないものもあるので、選ぶ方としては真剣にならざるを得ない。また第三位の「味」も、好き嫌いの部類に含まれるのだろう。
並んで上位にあるのは
買い手のおサイフ事情が
大きく関係しているのでは
第二位の「価格」はある意味切実な問題。【サラリーマンの小遣いと昼食代の微妙な関係】や【昼食代 1年間で20円安 現在570円ナリ】にもあるように、働き人のお昼代は厳しい環境におかれている。限られた予算の中でより美味しく、より満腹感のあるおにぎりを選ぶためには、「具材」「味」に配慮しつつも、「価格」をも気にしなければならない現実がある。上位に多少意味合いを異にする「価格」が位置しているのも、このようなおサイフ事情からのものだろう。
新しいおにぎりが登場すると、お店で大規模なキャンペーンが展開されたり、奇抜なネーミングがほどこされたり、パッケージで新鮮味をアピールしているパターンが多い。しかし今回の統計データを見る限り、それらの宣伝要素は(知名度アップにはプラスになるかもしれないが)消費者の購入動機にはほとんど影響していないことがわかる。
シンプルな食品の「おにぎり」であるだけに、消費者に訴えかける要素もまたシンプルな「具材」「価格」「味」ということなのだろう。
(最終更新:2013/08/04)
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