有力ブログの「ブログ通信簿」をのぞき見てみる+α
2008年07月27日 12:00
先に【あなたのブログを採点します! 「ブログ通信簿」開始】で紹介した【ブログ通信簿】だが、アクセスが集中しているようで「先生による採点」が1ブログ・1日あたり1回までに制限されるようになってしまった。運営側もここまで盛況になるとは想定していなかったのだろう。さて、その「ブログ通信簿」だが、自分のブログ以外でも「通信簿を見ることができる」のも特徴の一つ。早速日本で名だたるブログたちの通信簿をのぞき見てみることにした。
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「日本で名だたる」という抽象的な表現からブログをピックアップするのも難があるので、ブログ専用検索エンジン【テクノラティのブログランキング】から上位10位をピックアップしてそれぞれ採点……
「ブログが見つかりません」
……してみようと作業を進めだのだが、上位ブログは半数程度が「ブログが見つかりません」。どうやらgoo系のPingサーバーにはPingを送っていないらしい。運用されているブログシステムによってはサポートしていない場合もあるだろうし、トップクラスのブログの場合「ただでさえアクセス過多でサーバ負担が大きいのに、これ以上一気に集客したら表示が重たくなってしまう」との配慮もあるのかもしれない。結局上位10位のブログのうち、「ブログ通信簿」が表示されたのは5つのみだった。
そこで上位20位まで捜索範囲を拡大。通信簿が表示できる割合は同程度だったが、どうにか「10冊分の通信簿」を確保することができた。それをもとに統計をとったのが次のグラフ。
ブログ通信簿成績(計測可能な上位十位ブログ)
テクノラティの上位がグラフ上でも上に来るように配したのだが、上位のブログは案外「主張度」「気楽度」が低めであることがわかる。一方で「影響度」「マメ度」は概して高く、特に「マメ度」(更新頻度)は一つを除いてすべて最高ランクの「5」を示している。【1日500アクセス以上のブログは全ブログの●%】や【ブログのアクセス数と更新頻度の微妙な関係】でも示したように、更新頻度はブログを成長させる大きな要因となるのだろう。
一方、ニュース色や法人色が強いブログほど、「主張度」や「気楽度」が低くなる傾向もある。それぞれ「管理側の意見・感情の多少」「ポジティブさの度合い」を示していることを考えると、ある程度納得はいく。バラエティーショーではないのだから、ニュース番組で司会者の主張が全面に押し出されてしまったのでは興ざめしてしまう、というところだろう。
各ブログごとに方針やポリシー、テーマや方向性など「向いている方向」に違いはある。「ブログ通信簿」という一つの物差しで計る限りでは(たとえテクノラティのランキングでは低くとも)【百式】が一番「ブログらしいブログで、しかも良いブログ」ということになるのだろう(さすがタイプで「生徒会長」と出るだけのことはある)。
●せっかくだから「被リンク」のグラフも作ってみる
テクノラティの上位20位までのブログを調べたのに、半分しか「ブログ通信簿」のデータが抽出できなかったのでは少々消化不良なので、先に【自分のブログがどこからリンクされてるのかが分かる! 便利なサービス「被リンクチェックツール」】で紹介した【被リンクチェックツール】でも調べてみることにする。こちらはすんなりとチェックすることができる。
テクノラティ上位20位ブログの被リンク数
【Engadget Japanese】が桁違いに大量の被リンクを所有していることが分かる。老舗のブログであることや、海外の本家サイトとのリンク、さらには新商品をはじめとした「リンクされやすいテーマ」が記事のターゲットであることが、ここまでの被リンクを集める理由なのだろう。「主張」だけでなく「注目を集め参照されやすい」(情報の第一次ソースとなりやすい)。これがポイントなのかもしれない。
「これだとEngadget Japanese以外のサイトの差が分からない」という人も多いだろうので、あえてEngadget Japaneseをのぞいたグラフを作り直してみる。「Engadget Japanese」は名誉の殿堂行き、というわけだ。
テクノラティ上位20位ブログの被リンク数(Engadget Japanese除く)
被リンクがすべてを決めるわけではないが、ブログの評価に対する一つの大きな指標であることに違いはない。被リンク数の多いブログをピックアップしてみると、やはり「Engadget Japanese」同様の共通な「リンクされるだけの理由」、そしてそれぞれのブログの個性的な理由を備えていることが分かる。自分のブログに近しい上位ブログの傾向を調べ、さらにその被リンクをチェックすれば、何か改善のためのヒントが得られるかもしれない。
今回調べた「ブログ通信簿」と「非リンク数」の比較で、ブログやサイト運営、さらには人生観そのものにおいても「継続と蓄積はそのまま財産になる」という言葉が改めて思い知らされた。当初は10位までを挙げる予定だったので、手前味噌になってしまう当サイトを含めるつもりはなかったのだが、いざ20位まで調査対象の幅を広げてみると、やはり時間的・内容的な蓄積の浅さが具体的な数字として現れてしまう。
それはともかく。「ブログ通信簿」も「被リンクチェックツール」も客観的に自分のブログ・サイトを把握できる、素晴らしいツールであることが再確認できたことだろう。これらのツールを使いこなして一歩引いた立ち位置から自分のブログを見つめ直せば、よりよい方向へブログを向かわせることができる。それは自分のためだけでなく、読者にとってもプラスとなるに違いない。
(最終更新:2013/08/04)
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