今もっとも欲しい家電は? テレビ・録画機器と続くが……
2008年07月27日 12:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは7月24日、家電商品の購入に関する調査結果を発表した。それによれば現時点でもっとも買い換えたい・欲しい家電は「テレビ」が最も多く、ついで「録画機器」の順となった。オリンピック効果が見えているようにも見えるが、両者をあわせても4割前後でしかないのが、勢い不足を感じさせる(【発表リリース】)。
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今調査は7月9日から7月11日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員に対して行われたもので、有効回答数は447人。男女比は54.6対45.4。年齢構成比は20代15.4%、30代47.4%、40代25.7%、その他11.4%。
夏休み直前の時点で、もっとも欲しい・買い換えたい家電として最上位についたのは、「テレビ」で4人に1人。ビデオやDVD・ハードディスクなどのレコーダーこと「録画機器」はそれについで1割強を示していた。
いま、最も欲しい(買い換えたい)家電
両者ともテレビ放送周りの映像機器で、間もなく開催される北京オリンピックの影響が少なからず出ているのが分かる。とはいえ、以前は電機メーカーがこぞって「オリンピック特需」を期待したほどの勢いは感じられない数字であるのも事実。直前ということもあり、欲しい人はすでに購入してしまったのかもしれないが。
テレビ周り以外では、買い換えることが多く生活必需品の一つとなっている「パソコン」、灼熱の真夏を間近にひかえて危機感を持っている人も多いであろう「エアコン」が続いている。特に「パソコン」は20代、「エアコン」は40代が多い。同じ「コン」でも「パソコン」は若年層が買換え需要が多く(あるいは新規購入か?)、「エアコン」は体力的に地震を無くしつつあり「今年の夏はエアコンをどうにかしないと体が持たない」と考えている壮齢層のニーズが高いのだろう。
他にも「冷蔵庫」「洗濯機」などの家電商品が上にあるが、「テレビ」「パソコン」などのリストを見た上で「欲しい物はない」と答えている人が1割強いるのが気になる。特に女性より男性の方が回答率が高い。毎月「テレビ」や「パソコン」を買い換えるわけでもなく、少々のことなら今使っているもので我慢する、使わなくても良いと考えているのだろうか。
北京オリンピックが決まった際には、特に家電メーカーや小売店の間で「テレビや録画装置が飛ぶように売れる、オリンピック特需がやってくる」と息巻いていたもの。しかし現状では控えめに見ても、特需どころか需要増の雰囲気すら見えてこない。あるいは確かに「特需」は起きているのかもしれないが、それ以上に景気後退や消費者の購入意欲の減退が進んでいるのかもしれない。
もし後者の考えが正しいとすれば、オリンピックが終了した以降は、家電商品の市場は大きな冷え込みを見せるに違いない。「地デジ」によるテレビ・チューナー特需がうまくバトンを受け渡しできればいいのだが。
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