ゼファーの一般債権者と債権額確認される
2008年07月24日 08:00
先に【ゼファーの負債の影響をグラフ化してみる】などでお伝えした、東証一部上場の大手マンションデベロッパー【ゼファー(8882)】が950億円近い負債を抱えて事実上倒産した件について、同社の一般債権者の一部が公開された。せっかくなのでここでグラフ化してみることにする。
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ゼファーの倒産プロセスについては【SBIとゼファーの金銭関係を時系列化してみる】で時系列的な流れを説明しているが、現在においても特に親会社【SBIホールディングス(8473)】との関係で不明な点が多い。法的整理の手続きが取られた以上、今後色々と明らかになることだろう。
さてその一般債権者リストだが、掲載は【Net-IBの記事】によるもの。また「一般債権者」とは担保物権のない債権者のことを指す。要は相手が「とんだ」場合、一番バチをこうむりそうな(回収の見込みが薄い)債権者のこと。
ゼファーの一般債権者上位10社
トップは【若築建設(1888)】先の記事にもあるように7月18日時点で受取手形18.92億円を確認したとあるが、それとは約1.2億円の差異がある。新たな手形が確認されたか、または別件の債券があったのかもしれない。また、十位に「安藤建設」の名前があるが、手形はすべて売却済みのため貸付はないという話もあるし、上場企業の安藤建設は本社が東京にあるので、このリスト上の「安藤建設」は別モノと思われる。
上場企業がほとんどだが、直上の安藤建設など、非上場企業の中には規模がそれほど大きくないものも見受けられる。今回、ゼファーの債権回収が難しくなることで、事業に影響が生じるのではないかとする懸念も強い。今後もゼファー周辺の、特に建設・不動産関連には注視していく必要があるだろう。
(最終更新:2013/08/04)
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