熱中症対策・環境省が最新マニュアルで注意呼びかけ

2008年07月23日 08:00

猛暑イメージ大部分の地域で梅雨が開け、毎年少しずつ夏の暑さが厳しくなるのではと実感させられる夏の季節がやってきた今日この頃だが、環境省では猛暑と共に多くの人が発症する「熱中症」を予防するための「熱中症環境保健マニュアル」を6月に改定し、公式サイト上で無料配布し、注意を呼びかけている(【該当ページ】、トリガー記事:NHK)。

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このマニュアルは、世界規模では地球温暖化、地域レベルではヒートアイランド現象(人口の集中や地面のコンクリート化で都市地域の気温が上がり、下がりにくくなる現象)を起因とし、厳しい暑さが毎夏多くの人に影響を与えていることから、熱中症に対する正しい知識を学んでもらおうとの主旨で作成されたもの。6月に刊行されたのは、最新の研究成果などを反映した最新版。

マニュアルでは「熱中症とは何か」「熱中症になったときには」「熱中症を防ぐためには」など大まかな項目で大別され、それぞれの項目について具体的な内容を事細かに解説している。例えば「熱中症かな」という状況に遭遇した場合には、次のようなフロチャートで対処法を説明し、最適な応急処置をとるよううながしている。

熱中症が疑われたときの対処チャート
熱中症が疑われたときの対処チャート

日射病は日差しから逃れればある程度防ぐことができるが、熱中症は高温環境下で起きるため、「住居の中でも発症しうる」。実は「日射病」は日光に直接当たることで起きる「熱中病」で、単に高温多湿環境下で発症する「熱射病」と分けていただけであり、おおもとをたどれば同じ「熱中症」に過ぎない。昔の呼び名の感覚で「日陰にいれば大丈夫」「家の中だから問題ないでしょう」とたかをくくっていると、健康を害するだけでなく死に至るリスクすらある。

また、個人差も大きく出るものなので、「あの人が大丈夫だから自分も問題なし」と体調不良を我慢していると、熱中症を発症してしまう可能性も高い。特に体力に劣る子どもや高齢者には配慮するよう心がけて欲しい。


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