ヤフーの検索ワードランキングに見る「検索エンジン」の使われ方

2008年07月16日 07:30

[ヤフー(4689)]は7月15日、2008年上半期における検索ワードランキングを発表した。それによると上半期(2008年1月から6月)にもっとも検索されたキーワードは「YouTube」だった。著名人ランキングでは「EXILE」「中川翔子(しょこたん)」などが上位についている(【発表ページ】)。

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発表ページでは総合ランキングの他に、著名人、テレビ番組、ゲーム・アニメ、スポーツ選手別のランキングが掲載されている。詳しくは発表ページをご覧いただくとして、総合20位までは次の通り。

1位……YouTube
2位……mixi
3位……2ちゃんねる
4位……Google
5位……ニコニコ動画
6位……楽天
7位……Amazon
8位……goo
9位……ANA
10位……JAL
11位……MSN
12位……docomo
13位……au
14位……郵便番号
15位……Gyao
16位……JR
17位……ハンゲーム
18位……Hotmail
19位……じゃらん
20位……ウィキペディア


ヤフーに限らず検索エンジンは、元々検索されたキーワードが含まれるインターネット上のウェブサイトを探し出し、その言葉を調べるために存在している、というのが建前。ところが今回のランキングを見てもお分かりのように、上位の大部分、とりわけトップから8位まではすべて「ウェブサービス」(インターネット上で提供されているサービス)が占めている。

また、これらのサービスの内容を知らない人がいたとしても、一度か二度調べればある程度その内容は把握できるはず。毎日のように山ほど「新たに」言葉の定義や内容を知らない人が登場するとも考えにくい。

「YouTube」「mixi」など
検索上位のキーワードは
そのものの内容を知りたくてではなく
そのサービスにたどり着きたいがため
検索をしている

ブックマークとしての
検索エンジンの活用

実際には使った人たちそれぞれにアンケートをとる必要があるのだろうが、恐らくはこれらウェブサービスが検索キーワードの上位に来るということは、「検索エンジンをブックマーク代わりに使う傾向」が増加していることを示唆しているのだろう。例えば「YouTube」を検索した人は、その大部分が「YouTubeとはなんぞや」について知りたいから検索しているのではなく、「YouTubeにたどり着きたい」から検索している、という具合である。

その他個別項目のランキング、例えば著名人やテレビ番組では「ウェブサービスを探したい」ではなく、おおもとの存在理由である「(キーワードの内容や詳細を知りたくて)関連する記述のあるサイトを探している」、ゲーム・アニメではゲームの内容もさることながら派生情報、攻略方法や周辺商品情報などを求めて検索しているものと思われる。

検索エンジンは「キーワードのことを知りたい、調べたい」という利用者の欲望がストレートに入力されるため、世情のニーズや傾向が反映されやすい、興味深い存在といえる。今回発表されたデータを見ると、その他にキーワードの属性によって「使われ方」にも差異があることが分かる。今回提示されたデータも、非常に興味深い、検証に値するデータといえるだろう。


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【検索サイトを使いこなすワザ五か条】

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