「介護の日」 いつがいいのか名前はどうか ただいま意見を募集中です

2008年07月13日 12:00

時節イメージ厚生労働省は7月4日、介護についての理解・認識を深め、介護従事者や介護サービス利用者、介護家族を支援するとともに、利用者や家族、介護従事者、さらにはそれらを取り巻く地域社会の交流促進を図る観点から、高齢者や障害者などに対する介護に関する普及と啓発を目的とした「介護の日」を設けることを検討する。そしてその「介護の日」について、何月何日にすべきか、その名称をどうすべきかについて意見を募集すると発表した。締め切りは7月18日(【発表リリース】)。

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高齢化社会への移行が避けられない状況にあることや、医療制度の変革がうまくいかず情勢が混沌としていること(例えば介護従事者の収入が減ってしまう場合が多く、従事者が次々と職を離れている)など、介護に関する問題は山積している。しかしその一方、社会的認識が今ひとつであることも事実。そこで今回、その認識を深めるための啓蒙活動の一環として行われているのが今件の「介護の日」への検討。

募集事項は2つ。いつにすべきかと名前をどうすべきか。それぞれの候補とその事由は次の通り。

●月日
・7月7日……福祉人材確保の視点から学生の就職活動が活発な時期となる7月~8月とする。また、月と日を同じ数とすることで、覚えやすく親しみやすい案。
・8月8日……同上
・9月15日……既に旧「敬老の日」(現「老人の日」)として長い間親しまれている日。現「敬老の日」(9月第3月曜日)と連携して、介護する側とされる者が、それぞれの日に相互に感謝の意を表す象徴となる日を目指した案。
・11月11日……家族介護者、介護従事者への感謝を表す標語、「いい日、いい日、毎日、あったか介護、ありがとう」を念頭に、軽快なリズムの「いい日、いい日」にかけた皆に覚えやすい語呂合わせの案。

●名称
・介護感謝の日……地域、家族、介護従事者を問わず、介護する側とされる者が相互に感謝の意を表す象徴となる日を目指し、「感謝」という言葉を盛り込んだ案。
・かいごの日 「介護」という語を覚えていただく、という視点からひらがな表記として、世代を問わず広く親しまれることを目的とした案。
・介護の日 「介護」に関連する様々な意義や役割を集約した、シンプルで覚えやすい案。・介護ささえあいの日 誰もが介護を受ける可能性がある時代を控え、特に家族や世代間における相互共助の気持ちを表す「支え合い」という言葉を盛り込んだ案。


「後期高齢者医療制度」の件や「敬老の日」を「老人の日」とする件など、名称の件一つをとっても、また名称や月日云々を考えるより、制度そのものの抜本的な改善を模索すべきではないかなど、厚生労働省サイドの「真剣度」に疑問を呈する向きもある。

とはいえ、介護に関して意見を述べられる数少ない機会なのは事実。多数決で結果が決まるわけではなく、あくまでも最終決定のための参考にする程度ということだが、考えのある人はメールやファックス、そして電子メールなどで送ってみよう。

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