ゲームソフトランキング更新、デジタル楽器マシンソフトがトップに
2008年07月14日 08:00
メディアクリエイトが発表した6月23日~6月29日の【週間ソフト・ハードセルスルーランキング】によれば、今回計測週のトップの座についたのは、前回第三位に甘んじていた、DSをデジタル楽器ツールに仕立て上げるソフト『大合奏!バンドブラザーズDX』だった。どうやら前週はライバルが強かったのと、「買いたくても買えない」人が多くいたのも理由の一つだったらしい。発売から二週目になるが、評判は全般的に堅調。このソフトの購入とプレイをきっかけに、音楽そのものの面白さを再確認、あるいははじめて知った人もいるとのこと。ゲームというよりはミュージック・エンタテインメントソフトと呼ぶべきだろう。
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第二位には今回初登場となる新作『頭文字D EXTREME STAGE』が。同名の漫画を題材にしたゲームセンター用のレースゲームを、プレイステーション3向けにアレンジ・移植したもの。グラフィックはPS3向きに書き直され、、っトワークを使ったオリジナル機能やキャラクタ、ステージ、新曲も搭載。車の挙動がアレとか、難易度が高いという意見もあるが、原作ファンやゲームセンターで100円玉を財布一杯に両替してきょう体を長時間占拠した人にはチェックする価値のある作品。
第三位は前回トップから順位を落としてしまった『ダービースタリオンDS』がランクイン。ちょうど第一位と第三位が入れ替わった形になる。発売二週目となり、ネームバリューもあわせて引き続き買われ続けているが、評判のかさ上げ現象は未だに見られない。かつては「ゲームボーイ=携帯型ゲーム機」「ファミコン=家庭用ゲーム機」のように、競走馬育成ゲームの代表格として固有名詞そのものが代名詞や形容詞的な扱いを受けていたのに……と考え直すと残念でならない。
第四位には勢いが衰えることのない『Wii Fit』が。発売から半年以上経過した現在ですら、電車の液晶テレビ広告などにその姿をしばしば見つけることができる。コンスタントに売れているのはもちろんだが、ニーズは高くメーカー側もプッシュしていることが明確に分かる証拠といえよう。環境的には完全な追い風なだけに、しばらく上位にとどまっていそうだ。
今週は前週三位からトップにまで成り上がった『大合奏!バンドブラザーズDX』に功労賞をあげたい。『脳トレ』ほどではないが、まるっきり「ゲーム」なストレートで攻めるより、「ゲームっぽいところもある総合エンタメソフト」といった変化球でユーザーのハートをつかんでくる内容は、任天堂ならではのもの。かつてプレイステーション(初代)が発売された直後にも、似たような「音楽がらみのアイディア勝負的なタイトル」は発売されたが、盛り上がりは今ひとつだった。しかし今作は多くの音楽ファンはもちろん、音楽にあまりなじみのない人たちの関心も集め、購入を決意させており、その点でも評価できる。次週以降の流れにも期待したい。
(最終更新:2013/08/16)
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