インターネットバンキングの犯罪被害者急増中

2008年07月10日 08:00

株式イメージ金融庁は7月9日、カードや通帳、インターネットバンキングを用いた預金の不正払い戻しなどの被害について、その調査結果を発表した。それによるとインターネットバンキングによる不正払い戻しの件数は(把握されているだけでも)ここ数年急増していることが明らかになった。去年一年間では過去最高の231件に達したとのこと(【発表リリース】)。

スポンサードリンク

インターネットバンキング犯罪による被害者発生件数
インターネットバンキング犯罪による被害者発生件数
インターネットバンキング犯罪による平均被害額
インターネットバンキング犯罪による平均被害額

本人であるか否かの確認をするパスワードを他人に取得され、インターネットバンキングが不正に用いられて預金を引き出されるなどの被害は2007年一年間で231件にのぼり、件数は2.3倍に増加した。1件あたりの被害額は82万円と、こちらは減少傾向にあるが、これは金融機関における規制の強化(一日あたりの引き下ろし額の上限設定など)が功を奏しているのだろう。

インターネットバンキングなどのパスワードはわかりやすい場所にメモしたり、住所や電話番号、生年月日のような第三者が容易に推定しやすい番号にしないよう、金融庁や銀行でも前々から呼びかけている。

インターネットバンキングは非常に便利なサービスだが、その分つい気が緩みがち。最近では銀行からのメールを装ったフィッシングメール(例えば「口座システムが変わったので各種ログインデータを再入力しなければならない」と称したメールを送りつけ、インターネットバンキングの各種データを取得する)なども確認されている。自分自身はもちろん、周囲の人(特にお年寄り)にも、くれぐれも注意をおこたることのないよう気をつけたいものである。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ