男の生クリーム大福(メンズスイーツカフェ)
2008年07月09日 19:40
「Garbage Shot」第九十四回。今回はダイナミックな甘さと独特の食感を堪能できる、【メンズスイーツカフェ】の【男の生クリーム大福】。【「メガ団子」「メガおはぎ」(「おっきな団子」「おっきなおはぎ」)】などで「(大きな)スイーツ」をGarbage Shotで取り上げる機会があったことからか、「メンズスイーツカフェ」の広報担当の方から「一度試食してみませんか?」というお話をいただいた。今回はせっかくだからと話に乗ってみた次第。もちろん「ステルスマーケティング」「太鼓持ち」の類は一切ないので、ご安心を(for 読者&メンズスイーツカフェの方)。
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元々「メンズスイーツカフェ」はその名前の通り、主に男性向けのスイーツを取り扱っている店。【トップページ】を見てもお分かりの通り、ダイナミックな洋菓子・和菓子を中心に取り扱っているお店のようだ。説明によるとメインターゲットの「甘党の男性」のことは「スイーツ男」と呼ぶのだそうな。そう呼ばれてもあまり嬉しいとはいえないかもしれない(笑)。
「男のスイーツ」というと、【最近メガな食品が流行るワケ】でも解説しているように「男=大ボリュームで汗をかきながら食べるようなもの」というイメージが沸く。しかし【メンズスイーツカフェの説明によると】「男性は本物志向が強く、素材や製法に注目したり、またスイーツの種類では、オーソドックスなスイーツを好む傾向が強い(見た目と味がリンクするような感覚のスイーツ)」のだそうな。言われてみると、「ああ、なるほど」という人も少なくないだろう。
今回紹介する「男の生クリーム大福」は、元々ヤフーショッピングの「うまいもの王座決定戦・和菓子部門」でトップについた「生クリーム大福」を「男性向けスイーツ」に進化させたもの。「進化」にも色々あるが、この場合は「巨大化」「もちとクリームのリバランス」にあるという。ともあれ、早速チェックを入れてみることにする。
冷凍便で送られてきた箱には6つの男の生クリーム大福が。
中の生クリームが名前の通り生ものであることから、送られてきたのは冷凍便。クリームは冷やして食べたほうがおいしいが、さすがに凍らせたままでは食べにくい。一つを自然解凍させ、適度なあんばいになるのを待つ。
一つ袋から取り出して自然解凍。500円玉と並べてみる。その大きさが分かるはず。
販売ページにもあるように、通常の生クリーム大福が直径50ミリ・高さ25ミリなのに対し、「男の生クリーム大福」は直径70ミリ・高さ45ミリとふたまわりほど大きなサイズ。ちなみに重量は一つあたり100グラムほど。カロリーは約330kcal、脂質15g、塩分0g。手で持つとずっとりとした重たさを実感できる。普通の生クリーム大福が「大福」なら、「男の生クリーム大福」は「大福」のような感覚だ。
断面図はこのような形。まさにぎっしりとクリームが詰まっている。
断面図をきれいに見せるために、自然解凍しきっていないものを切ってみたが、実際にはふわふわのクリームが中に詰まっている。しかも【グリコポッキー極細】でも説明しているように、サイズを通常のものと比べて巨大化したことで、「おもち」と「クリーム」の割合が通常のクリーム大福と異なり、クリーム分が大きな割合を占めている。するとどうなるか。通常の生クリーム大福があくまでも「大福」なのに対し、「男の生クリーム大福」は「クリームを食べさせるような、おもち菓子」の立ち位置をキープすることになる。
薄い、しかしながらしっかりとした弾力のおもちを歯でかみ締めると、中に入っているクリームがせきを切ったかのように口の中に広がっていくのが分かる。おもちのさわやかな甘さとクリームのとろけるような(実際に口の中でとろけていく)甘みがダブルで味覚をじわりじわりと刺激していく。しかも食感はおもちの「もちもち感」と生クリームの「ふわふわ」「とりろん」という、相異なる二つの感触が同時に体験できるというシロモノ。
さらに体積は生クリームの方が圧倒的に大きいのだが、すぐに口の中で溶けてしまうので、口の中に残る時間は生クリームとおもちの間であまり変わるところがない。そしてクリームの歯ざわりと溶け方が心地よいので、これだけの大きさでもあっという間に平らげられてしまう。
普通の大福とも違うし、クリーム大福とも一味異なる、色々な意味で不思議な食べ応えを得られる「男の生クリーム大福」。お茶うけにはやや大きいところがあるが、甘いものに目がない人(「男の」とあるが、男女を問わず)にはチャレンジしてみる価値はある一品といえよう。
……ちなみに写真撮影の過程で気がついたのだが、自然解凍をせずに冷凍庫から出して間もなくでも美味しくいただける。おもちも生クリームも凍ることなく、通常の「男の生クリーム大福」とは違った、確かな歯ごたえを得ることができる(生クリームはバニラアイスに近い硬さと濃厚な甘さが得られる)。それでいて口の中でとろける具合や甘みは変わらない。普通の大福の「ふにゃっ」としたかみ心地では飽きたという人には、この食べ方にも挑戦してほしいものだ。
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