ドコモが小型通信端末「ブラックベリー」を個人向けにも展開開始
2008年07月08日 06:30
【NTTドコモ(9437)】は7月7日、これまで法人向けに発売していたカナダのResearch In Motion Limited(RIM)社製の多機能携帯電話「ブラックベリー(BlackBerry)」について、8月1日からは個人向けに販売を開始すると発表した。月額利用料金3045円(税込み)で契約することにより、メールやウェブ閲覧が可能となる(【発表リリース】)。
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ブラックベリーとは手のひらのサイズの本体に、大きめの液晶画面に加えパソコンと同じ配列のキーボードをつけた情報通信端末。1990年代からメール送受信のツールとして海外では人気を集めている。これまでドコモ側では【発表資料】にもあるように、2006年9月からサーバーと本体のセットで販売している。
ブラックベリー使用の概念図。左側・赤い四角内が個人の利用の範ちゅう。既存のインターネットプロバイダーやドコモの基幹システムを用いることで、ブラックベリー専用のサーバーを購入しなくとも使えるようになる。
リリースによると今回個人向けへのサービス提供・販売が決まったのは、「ブラックベリーを手軽に利用したい」という中小法人や個人のユーザーからの要望にこたえて、とのこと。個人向け販売にサーバー付では負担が大きすぎるので、今後はどこモノインターネットサイト経由で本体単独でも販売を行う。
ブラックベリーはパソコンに近い感覚でサイトの閲覧やメールのやり取り、さらには文章の編集などが出来るのがメリット。特にメールの機能が好まれ、「メール取り扱い用携帯端末」として欧米のビジネスパーソンの多くに愛されている。
今回ドコモがこの「ブラックベリー」を個人向けにも提供することを決めたのは、7月11日に発売予定のiPhoneへの対抗意識が多分にあるのだろう。果たしてどこまでの影響力を持つのか、8月1日以降の展開に注目したいところだ。
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