今調査は今年の4月、携帯電話経由で行われたもので、有効回答数は607。男女比は31対69、年齢階層比は10代19％、20代36％、30代29％、40代13％、50代2％。「携帯電話でアンケートに答える」という状況上、ややヘビーな携帯電話利用者を対象にしていると見た方がよいだろう。

調べ物をする際にパソコンと携帯電話どちらを使うかという問いには、41％が「携帯電話のみ」と回答している。

ネット上での調べ物の利用媒体

携帯電話経由のアンケート結果なのだから、携帯電話重視の結果が出るのはある意味当然といえる。しかし、「ネットの利用頻度:8割」「ネットの利用時間:9割」「電子メールの利用頻度:9割」と比べると、調べ物における「携帯電話のみ」「携帯電話がメイン」をあわせた「携帯電話重視派」は6割程度と少なめの値を示している。

これを男女別・年齢階層別に見ると、やはり他の調査項目同様「男性よりも女性の方が」「若年層の方が」携帯電話を重視する傾向が強くなる。

ネット上での調べ物の利用媒体(年齢・男女別)

特に男性は、調べ物の際でも「パソコン重視派」が「携帯重視派」に迫る勢いであるのが分かる。

公式サイト上に検索エンジンの検索ウィンドウが設けられるなど、携帯電話の機能拡充で「ケータイでも検索」がごく当たり前の時代になった。しかし携帯電話の根本的な弱点「画像面積が狭い」「大量の情報閲覧にはむいていない」をくつがえすことはできず、メールや全般的なネット利用と比べて調べ物では「パソコンの方が便利」という認識が強いようだ。

【宿題もインターネットで調べる時代・ネット利用小学生の7割が「宿題はネットで」】にもあるように「調べ物ツール」としてパソコンなどのインターネット利用可能機器のニーズは高まりつつある。しかし【携帯検索サイトでも「画像は大きい方」がイイ！】で触れているが「検索行動においては画像などの処理結果が大きく表示される方が好まれる」傾向が強い。この点は携帯電話では解決が難しい問題なのかもしれない。

(最終更新:2013/08/04)