携帯電話利用者の約半数は「ケータイのみでネット」する

2008年07月07日 08:00

モバイルイメージ携帯電話のマーケティングなどを行うMobileMarketing.JPは7月3日、携帯電話利用者のパソコン利用スタイルに関する調査結果を発表した。それによると、携帯電話を使う人の約半数は、「インターネットを利用するのは携帯電話のみ」という結果が明らかになった。また男女別では男性より女性の方が、その傾向が強いことも判明している(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は今年の4月、携帯電話経由で行われたもので、有効回答数は607。男女比は31対69、年齢階層比は10代19%、20代36%、30代29%、40代13%、50代2%。

携帯電話をパソコンの補助的ツールとして使う人が多い一方、インターネットや電子メールなどの「IT的なものは携帯電話のみ」な人も増えているという話を聞く。つまり「(インターネット周りで)パソコンは知らないが、ケータイなら使っている」という人だ。今調査結果ではそのような「完全ケータイ族」は携帯電話利用者の半数に迫っている可能性を示唆している。

携帯電話利用者によるインターネット利用頻度比較
携帯電話利用者によるインターネット利用頻度比較
携帯電話利用者の
約半数は
パソコン使わず
ケータイのみで
ネットする

携帯電話上からアンケートに答えている人による集計結果であり、ややケータイ精通派による回答であることを考慮しても、「約半数がネットは携帯電話のみ」という結果にはやや驚きを感じざるを得ない。実際には仕事などでパソコン経由のネット利用は多少なりともあるのだろうが、個人ベースで「パソコンは使わない、持っていない」という人がこれほどまでに多いとは。

年齢階層別などでは、当然のごとく若年層ほど「携帯のみ」+「どちらかというと携帯」、つまり「ケータイ中心派」が多い。

年齢、男女別インターネット利用頻度比較
年齢、男女別インターネット利用頻度比較

ただし10代より20代の方がやや多めなのが気になるところ。10代は勉強などでパソコンを使う機会が多く、20代は新人サラリーマン(OL)としての立場から自分の自由時間をなかなか確保できず、パソコンを使うヒマなど確保しにくい、といういうところかもしれない。

また男女別では男性より女性の方が圧倒的に「ケータイのみ」という人が多い。【20代は早朝にモバイルメール、ネット接続は男女で違いが!? 】【女子高生 ケータイ利用は 一日2時間 寝る間も惜しんで メールで やりとり】にもあるように、別調査でも「男性より女性の方が携帯電話を好む傾向」が見られたが、今回の調査はそれを裏付けたことになる。


同調査では「利用頻度」ではなく「(ネットや電子メールも含めた)利用時間」についても同様の調査を行っているが、やはり携帯電話への傾注度が高い。むしろ「時間」の方が携帯寄りの傾向が見られる。これはパソコンが基本的に「設置してある場でないと使えない」(ノートパソコンは別だが、やはり出先でも「設置」しないと使いにくい)のに対し、携帯電話はいつでもどこでも「気がついたその時に利用できる」という利点(まさに「モバイル性」)があるからなのだろう。

携帯電話の普及率や、大手SNS(例えばmixi)で携帯電話向けのサービスを始めたところパソコン利用者層が減り、携帯電話利用層が急増している傾向なども見られる。「純粋な携帯電話派」「どちらかというと携帯重視派」をあわせた「携帯派閥」は深く、そしてしずかにその勢力を拡大しているものと思われる。


(最終更新:2013/08/04)

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