あなたがブログを作った目的は?

2008年07月05日 12:00

インターネットイメージ総務省情報通信政策研究所は7月4日までに、「ブログの実態に関する調査研究」を発表した。それによると、ブログを開設した動機を5つのグループ「自己表現」「コミュニティ」「社会貢献」「収益目的」「アーカイブ型」に分けたところ、もっとも多い項目は「自己表現」で30.9%を占めた。年齢層別では特に10代・20代にこの目的によるブログ開設が大きいことも分かる(【発表リリース】)。

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今調査は情報通信政策研究所が独自に開発したシステムを使った調査と、ブログ解説経験者を対象にしたアンケートなどを併用して取得した情報を元に分析したもの。詳細については現時点では非公開。またブログ開設動機による分類では、各種アンケートの結果から7つの主なブログ開設要因を抽出。その上で、要因の傾向から5つのグループに分類している。

ブログ開設動機による分類とその割合は次の通り。

ブログ開設動機による分類とその割合
ブログ開設動機による分類とその割合

それぞれの分類について概要を説明すると以下のようになる。

自己表現
・自己表現、ストレス解消などの内面的な効用を重視
・ウェブ日記的利用法
・10代、20代の割合が高い

コミュニティ
・ブログを通じたコミュニケーション重視
・「子育て」テーマのブログの割合が高い

アーカイブ型
・自己の情報を整理、蓄積することを重視
・趣味関係のテーマのブログの割合が高い
・30代、60歳以上の割合が高い

収益目的
・経済的収益を重視
・「マネー・金融」「コンピュータ・IT」「地域」の割合が高い
・10代、40代の割合が高い

社会貢献
・自分の知識を発信して社会貢献することを重視
・「マネー・金融」「医療・介護」「地域」の割合が高い
・40代以上の割合が高い


海外、特にアメリカではニュース的あるいは専門知識の情報発信ツールとして広まっていったブログ。元々ブログはその語源「ウェブログ(ウェブ上のログ=文字列)」は「テキスト打ち+αの操作と知識で、ホームページが公開できるツール」なのだが、日記を中心に多種多様な使われ方をしているのが現状である。

特に日本ではサービスを提供する各プロバイダなどの宣伝方法などの影響もあり、公開日記的なとらえ方が強い傾向がある。「自己表現型」を開設理由とする人がもっとも多いのも、これが原因だろう。

なお各解説理由の年代毎の構成区分を見ると、上記概要にもあるように、「自己表現」は10代・20代、「社会貢献」は40代以降、「アーカイブ型利用」は30代に多い傾向がある。

ブログ開設動機別の年代別傾向
ブログ開設動機別の年代別傾向

これはそれぞれ

・自己表現:10代~20代……友だちとの交換日記感覚で、「有名になりたい」症候群
・社会貢献:40代以降……自分の立ち位置の再確認、仕事以外で出来ることの模索
・アーカイブ型利用:30代……自分を見つめ直す機会、趣味趣向への傾注のゆとりができる


などが主な理由と思われる。


実際にはブログの開設理由一つにしても、この5パターンのいずれかのうち「どれか一つのみ」ということは滅多にない。「自己表現」をメインとしつつも「コミュニティ」としての意味合いも期待したり(日記でこのパターンが多い)、「アーカイブ型利用」と「自己表現」(例えば趣味のフィギュアのブログで、自分のモデリングしたフィギュアの披露と業界情報の集積や意見の展開)の両方の機能を持たせるものを立ち上げようとしたりなど、色々な状況が想定できる。

とはいえ、勢いや「なんとなく」ではじめたのならともかく、ある程度明確な意思でスタートしたブログなら、それがどのような「いちばん大切な目的」こと主目的を持つかも自分自身ではっきりと認識しているはず。

ブログの更新を続ける中で、更新そのものにあきたり、「何か内容的にぶれているな」と感じることもあるだろう。そのような「壁」に直面したら、もう一度原点に立ち返り、自分のブログがこの「5つの目的区分」のどれに当てはまるかを再確認してみよう。「ぶれていた」何かがはっきりするかもしれない。

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