mixi上でタレント専用公認アカウント展開開始

2008年07月30日 19:40

mixiイメージ【ミクシィ(2121)】は7月28日、同社が運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング サービス)の【mixi】において、タレントやアーティストとの交流を促進するために「公認アカウント」制度を導入することを発表した。タレントやアーティストに対して特別なアカウントを発行し、さまざまな特典を設けてmixi上でファンとの交流を促進する狙いがある(【発表リリース】)。

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現時点における「タレント・アーティスト」一覧ページ
現時点における「タレント・アーティスト」一覧ページ

現時点で登録されているタレントやアーティストの一覧は【専用ページ(要mixiへのログイン)】で確認できる。mixi会員は自分のお気に入りのタレントが持つ公認アカウントユーザーに対し、日記を読んだりコメントをつけて親近感を味わったり、マイミクシィなどmixi内の機能を通じて「身近な存在感」を体感できる。またタレントがmixiの日記上で色々なイベント情報などを公開していれば、更新情報を確実に入手できるようになる。

タレント側も公認アカウントの特典(マイミクシィ登録数の上限撤廃など)をうまく活用し、mixi内の機能もフルに使いこなすことで、アルバムの展開や動画を使ったプロモーションなど、SNSというクローズドなコミュニティにおけるファン支援活動を試みることができるようになる。

タレントの「身近な」ネット上の活動とファンとの交流といえば、最近ではタレントブログが有名。とりわけ[サイバーエージェント(4751)]運営のアメーバブログでは芸能人や有名人のブログへの誘致に積極的で、これらの「タレントブログ」の存在がアメーバブログの利用者数やページビュー数を大幅に引き上げたというレポートが先日【ニールセンから発表されている(PDF)】

ニールセンデータによる「アメーバブログ」の利用者数とページビュー数
ニールセンデータによる「アメーバブログ」の利用者数とページビュー数

携帯電話やパソコンからブログやSNSへアクセスするのが当たり前となった昨今、芸能人や有名人がブログを開設し、ファンとのプロモーションチャンネル・広告媒体として利用する機会は今後ますます増加する。また、有効な手立てとして認知され、成功例が積み重なれば、ブログやSNSを通じたファンサービスも多岐に渡るようになることだろう。

ブログが誰でも自由にアクセスできオープンなのに対し、SNSではブログよりもやや閉鎖的だが同時に「特定ファンの集まり」という意識の共有感を高めるのには適しているのも事実。コミュニティ特有の問題を上手にこなしていくだけの技量や手腕がタレント本人、あるいはマネージャーなどに求められるが、その問題さえクリアできれば素晴らしいツールとして「公認アカウント」は活用できる。

またmixi側にとっても、会員とタレントとの関係が活発化することで、アクセス数も増加し、新たな会員を呼び込むこともできる。まさに「アメーバブログ」のような相乗効果を狙えることになる。この目論見がうまくいくかどうかは、いかにミクシィ側が上手にタレントや芸能人をmixiに誘導できるか、ブログではなくmixiというSNSで展開させることに意味があるのかをアピールできるか否かにかかっているといよう。

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