スクエニがiPod専用のRPG『ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律』を提供開始
2008年07月09日 08:00
【スクウェア・エニックス(9684)】は7月8日、同日からiPod用のロールプレイングゲーム『ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律』の配信を【iTunes Store】で開始したと発表した。ワールドワイドで展開され、日本語・英語でプレイが可能。販売価格は600円(ダウンロード販売)。対応機種はiPodR nano(第三世代)、iPodRクラシック、iPod(第五世代)(【発表リリース】、【公式サイト】)。
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ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律
『ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律』はiPod内に収められている音楽から、戦士たちを召還して戦うロールプレイングゲーム(RPG)。マップ上で味方を敵に向かって移動させながら攻撃する、家庭用ゲーム機でもよく見られるタクティカル方式の戦闘システムを採用。召還に用いた音楽によって、召還される戦士の種類や強さが異なるため、音楽と戦士の組み合わせを試行錯誤しながらゲームを楽しむことが出来る。
いわば『モンスターファーム』においてCD-ROMの差し替えで生まれるモンスターの違いが、『ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律』ではiPod内の曲で行われると表現できよう。さらに今作品ではゲームそのものをプレイしなくとも、召還に使用した音楽を聴くだけで、対象となる戦士がパワーアップする(「リスニングポイント」という値を得られるらしい)という特徴を持っている。つまり自分のお気に入りの曲を使って戦士を召還し、以降はそのお気に入りの曲を何度も繰り返し聴けば、ゲーム上の「経験値稼ぎ」も兼ねられることになる。
iPod上でゲームを展開する事業については、すでに大手でもいくつかの企業が参入を果たしているが、俗に言うカジュアルゲーム(ボードゲームやカードゲームなどのシンプルな遊び)が中心。今回配信(発売)が開始された『ソングサマナー 歌われぬ戦士の旋律』は本格的な内容のRPGであると同時に「音楽プレイヤー」としてのiPodならではのシステムを採用し、個性を描き出している。
ダウンロード販売という点ではオンラインゲームビジネスに近いが、プレイスタイルはほぼ完全なソロプレイ。これまでのオンラインゲームビジネスともソフトウェアビジネスとも毛色の違う、新たなビジネスラインを持つiPod上での展開がどのようにスクエニの戦略に影響を与えるのか。その点でも注目を集める作品となるだろう。
(c) 2008 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
MAIN CHARACTER DESIGN: YUSUKE NAORA, ROBERTO FERRARI
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