男は「藤子・F・不二雄 SF短編集」女は「11人いる!」・マンガ評価共有サイト「マンガぽーる」の年間投票結果発表

2008年07月17日 12:00

マンガぽーるイメージ【ウェブスミス】は7月17日、同社が運営しているマンガ備忘録的評価共有サイトマンガぽーるの年間ランキングを発表した。それによると男性陣では藤子・F・不二雄先生の『藤子・F・不二雄 SF短編集』が、女性陣では萩尾望都先生の「11人いる!」がトップについた(【発表リリース】)。

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詳しくは【マンガ評価共有サイト「マンガぽーる」登場】で解説しているが、「マンガぽーる」とは在アマゾンジャパンのマンガ本を対象にした、マンガ備忘録的評価共有サイト。マンガへの投票を5段階評価で受け付けており、そのデータを元にした年齢層や性別などによる属性別分類が可能なシステム。総合のランキング以外に性別・得票数別・年齢層別に、全期間・過去一か月間と設定期間を変えながら閲覧することが出来る。自分のデータを入力してログインすれば、自分の属性に近い人たちが買った書籍を確かめられるのがポイント。

今回発表されたランキングは、その属性別データをもとに算出されたもの。平均点だけでは少数・高得点の作品が上位を占めるというかたよりが生じるため、ある程度の平均化がなされている。

男性・女性の総合上位3位は次の通り。詳細はリリースを参照してほしい。

■男性総合
1.藤子・F・不二雄 SF短編集/藤子・F・不二雄
2.ガラスの仮面/美内すずえ
3.るきさん/高野文子

■女性総合
1.11人いる!/萩尾望都
2.7SEEDS/田村由美
3.片道切符/和田尚子

※敬称略


具体的データでは年齢層別の書籍がリストアップされているが、「年齢によってウケの良し悪しが変わってくる」作品と、「全年齢層で幅広く受け入れられている」作品の二タイプが見受けられる。自分自身とは別の年齢層でポイントの高い漫画に手を出してみると、新しい発見があるかもしれない。

アマゾンのデータを用いた書籍データのコミュニティは【コミックダッシュ】をはじめ多種多彩な場所で展開されている。それぞれのコミュニティの利用者によって生じる個性や特徴で、購入される書籍=形成されるランキングが異なってくるのも興味深い。

個人的には30代女性のランキングに『皇国の守護者』が入っていたのが驚き、かつ納得。元々原作はハードな架空戦記小説だが、漫画化されるにあたりハードルの高さをクリアできるよう「ハード」でありながら親しみも持てる絵柄の作者が採用されていた。「原作もそうだが漫画版は一層女性からのウケが良かった」という話を耳にしていたが、それが今データで確認できた形となる。

ともあれ、このような性別・年齢階層別の分析が出来るのも、このサービスの利点の一つ。願わくばもう少し検証精度が挙げられるよう、利用者が増えるような仕組みを施してほしいものだ。

(最終更新:2013/09/07)

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