エー・エス・アイ(元アスキーソリューションズ)が民事再生法適用申請、負債総額9億1600万円
2008年07月12日 12:00
帝国データバンクの大型倒産速報が伝えるところによると、元ヘラクレス上場のシステム開発会社で、5月23日付けで上場を廃止していたエー・エス・アイ(元アスキーソリューションズ)は7月11日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は9億1600万円(発表リリース)。現時点でエー・エス・アイ自身の【公式サイト】には今件に関する告知は行われていない。
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アスキーソリューションズは、2002年に株式会社アスキーのネットメディア事業部のメンバーなどから成る創業メンバーによって、休眠状態の会社の株式を取得して出来た会社。社名をアスキーソリューションズに、事業目的をコンピュータのハード・ソフト開発や販売に変更し、現在の形となっていた。2006年にはヘラクレスに上場したものの業績は思わしくなく株価も低迷。昨年11月には【オリックス(8591)】によるTOBと第三者割当増資が行われる予定だったが、決算内容に疑義が生じたとして第三者割当増資が中止された。さらに有価証券報告書などへの虚偽記載を起因とし、大証から5月23日付けで上場廃止を申し付けられていた。
帝国データバンクの資料を見ても、上場廃止以降の事情説明は無い。同社は上場廃止で「市場からの資金調達手段」を断たれ、同時に金融機関からの信用不安を助長されたこともあり、事実上その時点で命運も断たれていたものと思われる。
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