今夏休みの国内旅行者は8.7ポイント減・自動車から飛行機、新幹線への動き
2008年07月31日 08:00
【エルゴ・ブレインズ(4309)】は7月30日、夏休みの旅行に関する調査結果を発表した。それによると国内旅行に行く人は30.8%となり昨年より8.7ポイント減少していることが明らかになった。旅行手段も自動車が減り、飛行機や新幹線などの利用が増えている(【発表リリース(PDF)】)。
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今調査は7月18日から23日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は3862人。男女比は61.4対38.6で、年齢階層比は35~39歳がもっとも多く18.0%、ついで40~44歳の16.8%、30~34歳の14.7%など。
今年の夏休みを用いて国内旅行の予定があると答えた人は30.8%となり、前年の39.5%から8.7ポイントもの減少となった。
夏休みに国内旅行をするか
考え中の割合がほとんど変わらず、「ない」人が増えていることから、明らかに今年は国内旅行をひかえている様子が見て取れる。ちなみに海外旅行の動向はほとんど変わらず、「海外派」は旅行モチベーションそのものは高いままであることが分かる。
さらに国内旅行を予定している人に、その交通手段を尋ねたところ、前年と比べて自動車がやや減る一方、飛行機や新幹線などの交通機関を利用する人が増えていることがわかった。
国内旅行の交通手段
同じくガソリン代を気にしなくとも良い電車が減っているのが不思議なところではあるが、自動車を避けている人が増えていることに変わりは無い。
図表は略するが、旅行モチベーションそのものはほとんど変わらない「海外旅行派」でも、宿泊日程は大きく短縮され(8泊以上が減り、3泊が増えた)、予算も大幅に削減されている。「海外に行く」という想いは去年から変わりないものの、日数や予算などを大幅に減らす「安・近・短」モードが発動している。
つまり、「国内旅行派」は「行くことそのものを止める」「行くが自動車の利用を止める」、「海外旅行派」は「行くが日数・予算を減らす」という傾向が見て取れ、両派とも「予算削減」の色合いが強いことがうかがえる。夏休みの旅行にも、消費者のサイフのヒモのきつさが反映されつつあるようだ。
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