5種類の地面で温度変化を測定・パーク24が駐車場の温度変化を実証実験

2008年07月10日 08:00

夏の駐車場イメージ時間貸し駐車場を運営する【パーク24(4666)】は7月9日、駐車場の環境負荷低減活動を本格始動させる「タイムズエコプロジェクト」を開始すると発表した。具体的には駐車場の路面を用い、ヒートアイランド現象対策の実証実験を8月1日から実施するとのこと(【発表リリース】)。

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実証実験が行われるタイムズポート聖蹟桜ヶ丘
実証実験が行われるタイムズポート聖蹟桜ヶ丘

ヒートアイランド現象とは、地面がコンクリートなどで覆われている都市部において、空気が冷えず気温が上昇する現象。温度地図を作ると都市部だけ突出して温度が上昇している様子が見えてくるので「ヒート(暑い)」「アイランド(島、突出部)」と呼ばれている。

実証実験の内容は、その場所自身はもちろん周囲にも暑さをもたらしやすい従来コンクリート詰めの駐車場路面に、色々なタイプのものを並列設置。路面の温度変化や耐久性、メンテナンスコストなどを検証し、ヒートアイランド現象の予防にどれだけ貢献するのか、経済的に現実味があるのか否かを確認する。

実証実験を行うのは東京都多摩市にある298台が収容可能なタイムズポート聖蹟桜ヶ丘。従来のアスファルト・砂利敷きに加え「芝生舗装「保水性舗装」「遮熱排水性舗装」の3タイプの路面を設置。温度測定と共に路面の耐久性、メンテナンスコストなどを検証する。

実証実験で導入する3タイプの路面
実証実験で導入する3タイプの路面

指摘されてみれば確かに、夏場のコンクリート詰めの駐車場は暑さを助長する場所のひとつ。周囲から見るともやがかかっているように見えるほど。その問題点を少しでも解消すべく、確かな実証データを取る姿勢は評価したい。ただし、真夏の駐車場の暑さは尋常ならざるものがあるため、今回の実験では果たして隣接する路面タイプによる影響を考慮して設置するのか、気になるところではある(例えばコンクリート路面のすぐ隣に設置したタイプの路面では、コンクリートの暑さの影響を間接的に受けてしまう)。

いっそのこと【東京駅ホームの屋根に太陽光発電・2010年から実働開始】でお伝えしたように、駅の構内よろしく駐車場の上に屋根を設けて日陰を作り、さらにその屋根の部分に太陽電池を設置すれば「日陰でコンクリート路面の加熱を抑える」だけでなく「電力発電も出来る」という、一石二鳥なパターンになると思うのだが、いかがだろうか。


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(最終更新:2013/08/04)

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