「ログイン」41.4%、「ウェブサイト」59.4%……5年で倍加したネット関連用語の浸透度

2008年07月28日 08:00

インターネットイメージ文化庁は7月24日、2007年度における「国語に関する世論調査」の結果の要点を発表した。それによるとカタカナ言葉の普及率が広まり、特にインターネット関連の言葉が急速に広まっていることが明らかになった。インターネットそのものの普及は関連用語の使用を求め、その言葉の普及もうながしているようだ(【発表ページ】)。

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今調査は毎年文化庁が、日本人が用いるさまざまな言葉の意味の理解度や意識に関する調査を行い、国語の施策を進める上での参照データとするために行われているもので、全国16歳以上の男女を対象にしている。調査方式は個別面接調査で、調査母体数は毎年3000人強。

現時点で発表されているのは「結果の要点」であり、詳細は後日改めて発表されるが、現時点でも外来語・カタカナ語の浸透度については「情報化関連語の数字が大きく増加している」と言及され、特筆すべきデータが出ていることが明らかにされている。具体例もいくつか挙げられているので、そのうちインターネット関連用語を拾い出してみる。

まずは認知度(聞いたことがある、見たことがある)。認知度の高さ増加率では全60語中第2位に「ウェブサイト」がついているが、その増加率は約2倍。

「ウェブサイト」の認知度
「ウェブサイト」の認知度

この5年間で4割程度から7割近くにまで増加している。さらに「聞いたことがある」だけでなく理解度(意味が分かる、何となく分かる)の度合いも5年間でほぼ2倍に増加。

「ウェブサイト」の理解度
「ウェブサイト」の理解度

ちなみに理解度の高さの増加率の点でも「ウェブサイト」は60語中第3位。

聞いたことがあり、内容を理解していても、自分で使ったことがあるのとないのとでは大違い。自分で使ってこそその言葉を取り込み、利用しているといえよう。その観点で該当する言葉を「自分のものにしている」、つまり使用度(使ったことがある)の増加率上位3位中、2つまでがインターネット系のものだった。

「ログイン」「ウェブサイト」の使用度
「ログイン」「ウェブサイト」の使用度

「ログイン」は実際に自分でパソコンなどの端末を使う際に必要不可欠な場合が多く、代替用語も無いことから、使わざるを得ない状況に置かれている人が多いのだろう。「ウェブサイト」もそれに近いが、「ホームページ」(本来はウェブサイトのトップページ、Homeにあたるページ)で置き換えて使用している人も多いと思われる。

これらの調査結果の詳細は、後日改めて発表されることになる。その際にはまた改めて、特にインターネット関係の言葉に焦点をあてて傾向をながめてみることにしよう。

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