「メイド喫茶に行きたい!」40代でも3割近く

2008年07月11日 06:30

メイドさんイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは7月10日、「メイド喫茶」に関する調査結果を発表した。それによるとメイド喫茶への来店経験は約1割にとどまったものの、行ってみたいという興味関心を抱く人は約3割に登ることが明らかになった。40代は来店経験者は少ないものの、3割近くの人が「行ってみたい」と答えている(【発表リリース】)。

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今調査は6月25日から6月27日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員に対して行われたもので、有効回答数は441人。男女比は55.1対44.9。年齢構成比は20代14.7%、30代48.8%、40代25.9%、その他10.7%。

「メイド喫茶」とは喫茶店のウエイトレスが俗にいう「メイドさん」の姿かたちをしているだけでなく、本物のメイドさんのように来店客をもてなすサービスを展開する喫茶店。いわば「ご主人様」の疑似体験を付加価値として提供する喫茶店だが、現在では日本国内だけでなく海外でも展開されているほど。

あくまでも携帯電話を利用できる環境を持つネットユーザーを母体とした調査結果ということだが、すでに「メイド喫茶」を来店した経験がある人は全体の10.9%に達していた。

メイド喫茶に行ったことはありますか?(図版一部修正済み)
メイド喫茶に行ったことはありますか?(図版一部修正済み)

年齢層別ではやはり若年層ほど来店経験の割合が多く、女性よりも男性の方が多い。しかし女性でも9.6%が来店したことがあると答えているのは、ある意味驚き。

さらに驚きなのは、女性の方が男性よりも5ポイントほど「行ってみたい」と答えていること。純粋な好奇心からなのか、怖いもの見たさなのか、それとも後学のためなのか……。

また、壮齢になるほど来店経験・興味を持ち来店したいと考える層は少なくなるが、それでも40代において29.8%が「行きたい」と考えている。メイドさんへの憧れは、年を経てもさほど減ることはないのだろう。

「メイド喫茶に行ったことはないけど、興味関心はある」人に限定し、なぜ行ったことがないのかその理由を尋ねると、場所的な問題で「近くに無いから」という回答がもっとも多く全体では57.2%を占めていた。

なぜメイド喫茶に興味があるのに来店したことがないのか(「メイド喫茶に行ったことはないけど、興味関心はある」人に限定)
なぜメイド喫茶に興味があるのに来店したことがないのか(「メイド喫茶に行ったことはないけど、興味関心はある」人に限定)

意外にも「気恥ずかしさ」から行けない人は1~2割程度に過ぎず、若年層の方がその割合が高かった。そして近くに無いから行けない、逆にいえば近場にあれば行くだろうと答えた人が過半数に達している。特に男性よりも女性、若年層よりも壮年層の方が多いのが注目に値する。

これを「ニーズはあるからメイド喫茶の数をもっと増やせば来店客は見込める」と見るのか、「わざわざ遠出までして来店するほど強い関心は抱いていない」と見るのかは微妙なところ。恐らくは後者の割合が多い(物珍しさ、好奇心によるところが強い)のではないだろうか。


地方でも乱立する形で相次いで開店したメイド喫茶だが、経営者側の勘違いやサービスの質の問題などから経営が立ち行かず、閉店を余儀なくされた店舗も少なくないと耳にしている。いくらブームで珍しく、通常の喫茶店と比べれば付加価値によるアドバンテージがあるからといったところで、客商売には違いない。

綿密なマーケティングと顧客に対するおもてなしの心が無ければ、経営は成り立たない。今後のメイド喫茶には、「メイドさんがいれば喫茶店部分はどうでもいいや」ではなく、「喫茶店そのものとしても一流で、メイドさんという付加価値でさらに高みに登る」スタイルを心がけて欲しいものだ。

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