ブログ掲載の画像ファイルは記事1件あたり●.●枚
2008年07月06日 12:00
総務省情報通信政策研究所は7月4日までに、「ブログの実態に関する調査研究」を発表した。それによると、利用されているブログの画像掲載数は「記事1件あたり0.6枚」前後で推移していることが明らかになった。2006年までは教則に画像ファイル掲載数が増加しており、ブログそのものの彩りが豊かになっていく様相がうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は情報通信政策研究所が独自に開発したシステムを使った調査と、ブログ解説経験者を対象にしたアンケートなどを併用して取得した情報を元に分析したもの。詳細については現時点では非公開。
記事10万件当たりの画像ファイル掲載数を2003年以降の推移についてグラフ化したものが次の図版。
記事10万件当たりの画像ファイル掲載数
2006年後半までは、毎年うなぎ上りのように上昇している様子が分かる。そして2006年後半に6万ファイル超え、つまり計算すると「ブログ記事1件あたり0.6枚」に達したあとは横ばい状態であることも見えてくる。
元資料には分析や増加の理由説明がない。しかし画像ファイルの数が急増した背景には、次のような要素が推測される。
・ブログサービスの容量増加(画像をおける場所の領域拡大)
・利用回線の高速化(スピーディーに画像をアップロードできる)
・デジカメや携帯電話の普及(手軽に画像を撮り、掲載可能に)
・ブログサービスの多機能化(簡単にアップロードできる機能の提供)
しかしその一方、2006年以降は横ばい傾向が続いている。これは上記要素がある程度普及しきったことや、「0.6枚」という値が「不特定多数が開設するブログの平均利用率」だった可能性がある。今後さらに色々な機能がブログに追加され、便利さが向上しても「0.6」から大きく上下することはないだろう。
ちなみに動画ファイルは桁違いに少なく、2007年後半においても記事10万件あたり15ファイル、つまり記事1件あたり0.0002ファイルにしか過ぎない。
動画投稿サイトが普及し、ブログパーツのハードルも下がり、多くの人が利用するようになっても、画像と比べれば動画の取り扱いは面倒。ましてや自分で動画を撮るとなれば、手間と時間のかかり具合も桁違いのものになる。動画を記事の一要素として用いる人はまだまだ少数派、ということだ。
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