【更新】日経平均株価が10日続落した件について
2008年07月03日 08:00
先の[株式市場雑感(08/07/2)]でお伝えしたように、日経平均株価(以後「日経平均」)が10営業日連続してマイナスで終わった。これは1965年2月19日から3月2日の10日間と並ぶ、43年ぶりの出来事である。実はこのデータ、[日経平均プロフィル]の項目で確認することができる。
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「日経平均プロフィル」ではそもそも論として「日経平均株価とは何?」に始まり、採用銘柄、関連ニュース、さまざまなデータを取得することができる。今回話題となっている「続落日数記録」は[続落記録表示ページ]において、「並び替える」の項目に「続落日数」を選択すれば表示できる。
続落日数ランキング。現在歴代第4位。
ちなみに同日数第4位で直近の1965年2月19日から3月2日の下げにおいては、2月18日終値が1241.41円、3月2日終値が1202.54円のため下落率は3.13%となる。一方今回の2008年6月19日から7月2日の下げの場合、6月18日終値が14452.82円、7月2日終値が13286.37円であるため、下落率は8.07%。日経平均そのものが10倍もの差があるためあくまでも参考値でしかないが、同じ「10日続落」でも株価そのものの下落率は約2.6倍もの差がある。
直近6か月の日経平均株価推移
直近6か月の日経平均株価推移のグラフをながめても、「3月下旬の急落はあるが13000円~14500円圏内でボックスに近い展開をしていたこと」「4月以降は堅調に推移していたが14500円の壁を何度か挑戦したものの超えることができず、力尽きて昨今の連続安におちいった」状況が見て取れる。
気になるのは10営業日連続しての下げにも関わらず、株価は(それほど)下げてはいないこと。下落率は8.07%・絶対額は1166円45銭だが、1月初旬~中旬や3月初旬から中旬の際のような2000円クラスの下げを記録していない。これを「急落をひかえた前兆」「ゆでガエル状態」と見るのか、「強い下支えの気配」と見るのかは分からない。
ただ過去半年内に起きた二回の「大幅安」の際には出来高を伴った急落があり、それが株価反転のきっかけ(要は「セリング・クライマックス」現象)が見られている。心理的な下値抵抗線の1万3000円付近で出来高を伴った下げを見せれば、そこが直近のショートスパンにおけるトレンド転換点となりうるだろう。
なお、仮に今日3日と明日4日の二日間も下げて終われば、1953年5月21日から6月3日と並ぶ、「連続12営業日の下げ」を記録することになる。この際の下落率は9.17%。仮にこの割合と同じとして逆算すると、現水準の日経平均では1万3127円50銭となる。……案外このあたりが直近の下値になるのかもしれない。
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