今調査は4月16日から24日までの間、インターネット経由で行われ有効回答数は8477人。男女比は男性対女性が46.4対53.6。年齢階層比は30代がもっとも多く36.4％、ついで40代30.2％、20代13.9％など。職種区分では会社員が39.6％ともっとも多く、ついで専業主婦・主夫の21.3％、パートやアルバイトの12.6％など。

経験として、これまでに食べたことがある「バランス栄養食品」をたずねたところ、一番多いのは「カロリーメイト(ブロック)」で7割以上を占めた。「バランス栄養食品」として古くから存在し、それこそ駅の売店や自動販売機ですら見かける同商品は、まさに王様扱いされても良い。

食べた/摂取した事がある「バランス栄養食品」

第二位には「SOYJOY」。「カロリーメイト」と比べるとずいぶんと歴史は浅いのだが、積極的かつ多面的な広報展開が功を奏し、多くの人に知られるようになった。今やコンビニや100円ショップなどでも、「カロリーメイト」と共にさりげなく置かれている。「カロリーメイト」が直方体の箱で提供されることが多いのに対し、「SOYJOY」がチョコバータイプの形状をしているのも、独自性と目新しさ、そしてオシャレさというポイントでプラスといえる。これらの点が「SOYJOY」をして知名度の点で上位に押し上げ、多くの人に「食べたことがある」と答えさせたのだろう。

それでは食べた、食べないではなく、食べたものの中でどれが一番好きか。こちらもやはり「カロリーメイト」がトップについており、33.2％という数字を出している。

もっとも好きなバランス栄養食品

「カロリーメイト」が3割強、そしてそれに続き「SOYJOY」が2割近い得票を得ている。この2種類で過半数の人のニーズを充足できることになる。仮にお店が「バランス栄養食をそろえたい」と考えた場合、「カロリーメイト」「SOYJOY」「毎日果実」の3種類をおけば、ほぼ6割の顧客ニーズに答えられるという計算だ。思い返してみれば、この3種類は例えばコンビニのシリアル・栄養食品コーナーでつねに大きく面積をとって置かれている。「なるほどな」と合点もいくというもの。

ご記憶の読者の方も多いだろうが、ほぼ一年前の去年7月にはマイボイスコムが似たような調査結果【バランス栄養食品の王様は「カロリーメイト」】を発表している。調査機関・対象が違うのでそのまま比較するのは多少無理があることを承知で比較すると、

という形になる。トップ3のみをピックアップしたが、この一年で「SOYJOY」がかなり浸透したことが分かる。「カロリーメイトに次ぐ」という順位に変わりはないが、その差はかなり縮まっている。「一番好き」では約2倍に増えており、その分「カロリーメイト」が割を食った形だ。また「一番好き」の設問では、「SOYJOY」が男性より女性、そして年齢では40代の人にもっとも多く好かれており、男性向け、若年層向けというイメージの強い「カロリーメイト」が埋め切れなかったすき間を、巧みについていることも分かる。

対外宣伝活動という点ではいまだに「SOYJOY」がパワフルに推し進めているのに対し、「カロリーメイト」は我関せずという形に見える。「カロリーメイト」にしてみれば元々王者たる自信から大きな啓蒙活動をしていないのだろうが、このままでは「SOYJOY」がさらに人気を集め、距離を縮める可能性も十分に考えられる。今後両者の動きが気になるところだ。

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(最終更新:2013/09/06)