夏だから 不快に感じる あの香り 電車の中では 特に気になる
2008年06月30日 08:00
【マクロミル(3730)】は6月27日、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の男女を対象にした交通機関のマナー実態調査の結果を発表した。それによると「夏だからこそ交通機関内で不快に感じること」についてたずねたところ、全体では6割強の人が「他人の体臭」と答えていた。他にも臭いに関する項目が、いずれも高い数字を示している。交通機関内では「臭い」に注意する必要がありそうだ(【発表リリース、PDF】)。
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今調査は6月9日から11日にかけてインターネット経由で行われ、有効回答数は520人。男女比・年齢階層比は非公開。15歳~59歳の東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県在住者を対象にしている。今回取り上げる項目は、520人のうち、交通機関に月1回以上乗車をしている459人が対象。
公共交通機関において、特に夏に不快に感じることは、「他人の体臭」がもっとも多く62.1%を占めた。
公共交通機関において夏だからこそ特に「不快に感じること」
「不快三兄弟」
・他人の体臭
・他人の汗
・肌や体の接触
「他人の体臭」に続いてあげられたのは「他人の汗」、さらに「肌や体の接触」と続く。この三項目が全体で、過半数の人が「不快だ」と感じていることになる。これらは一言でまとめると「暑苦しい」と表現できよう。特に体臭(しかも「香り」ではなくネガティブな感情を抱かせる「ニオイ」)は自分自身では気がつきにくいものの、他人からすれば強烈な嫌悪感を持って迎えられてしまう。
また順位は下がるが口臭や香水など、やはり「ニオイ」系の項目が高い数字を示している。タチの悪いことに、ニオイや汗を消す、あるいは状況を改善するための「薬用デオドラント」の香りですら不快を感じる人が1割以上いるのも分かる。
男女別で見てみると、さらに興味深い要素が見えてくる。
公共交通機関において夏だからこそ特に「不快に感じること」(男女別)
男女共に上位五位、すなわち「他人の体臭」「他人の汗」「肌や体の接触」「香水の臭い」「他人の口臭」は順位まで含めて変わらない。しかしどの項目も男性より女性の方が不快に感じている人が多いことが分かる。「夏の暑苦しさ」への拒否反応は、男性よりも女性の方が強いのだろう。
やや蛇足になるが、(恐らくは対象が女性と思われる)「露出の高い服装」については、男性の不快感は8.7%なのに、女性の不快感は2倍以上の20.6%に達している。対象にもよるが、同性から見れば不快であり、異性(男性)にとっては不快どころかその逆なのかもしれない。
汗は自分自身でも分かるものだが、体臭や香水、口臭などは本人には不快であることが分かりにくい。しかし不特定多数が狭い場所で長時間過ごすことになる公共交通機関においては、自分自身だけでなく、知らない多くの人が場を共有することを忘れてはならない。
制汗スプレーですらその香りを嫌う人が多い。「面倒だし、夏だから仕方ない」と投げ槍にならず、やはりこまめにシャワーを浴びるなど、最低限の清潔さは維持するようにしよう。
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