【更新】炭酸飲料のオマケ、どのくらい重要!?
2008年06月28日 12:00
C-NEWSが6月26日に発表した調査結果によると、炭酸飲料を購入する際に重要視するのは「味、飲み口」がもっとも大きな要素であることが明らかになった。他には「価格」「炭酸の強さ」などが続いているが、「デザイン」「キャンペーンやおまけ」「ネーミング」などは重要度が低く、消費者へのインパクトも小さいことがわかる([発表リリース])。
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今調査は6月13日と14日、月一以上で師範の炭酸飲料を飲む15歳以上の人にネット経由で行ったもので、調査母数は1000。男女比は1対1で年齢階層比は10・20・30・40代及び50歳以上で均等割り当て。
コンビニのドリンクコーナーや自動販売機を見ればお分かりのように、炭酸飲料は毎日のように新商品が登場する。しかし定番化する、つまり大きな人気を集めた飲料はごく一部で、ほとんどが新陳代謝を行う細胞のように、気がつくまもなく消えていく。制作・企画側は少しでも他の商品より目立とうと、注目を集めようと色々と工夫をしているわけだが、消費者側はどのような点を重視し、選択を行うのか。
炭酸飲料の購入の際に重要視する度合い
加重平均を用いた結果なので少々分かりにくいかもしれないが、上位には「味、飲み口」「価格」「炭酸の強さ」など、飲料そのものの特質・仕様と関係する項目が並ぶ結果となった。つまり、ビンや缶などではなく、炭酸飲料そのもののについて選り好みをしている傾向が強いということになる。
一方、新商品でよく目に留まる奇抜なネーミング、興味を引きそうなパッケージデザイン、キャンペーンの設定やおまけの用意など、日常茶飯事化している「客寄せ」は、(少なくとも今調査結果からは)ほとんど効果がないという結果が出ている。これらの項目に注力するくらいなら、中身そのもの、本質の改善をした方がお客の好感を得られる、ということだろう。
最近炭酸飲料に限らず飲料水全体に、インパクトのあるパッケージやデザインの容器が多いもの、それにもましてキャンペーンやオマケをつけるものが続々登場している。これは飲料水の消費そのものが横ばいであることはもちろん、価格は横並び、味や飲み口など「内容面での差別化がし難くなった」ことが大きな要因。中身で勝負できないのなら、オマケや外観で売り込もうという戦法だ。広告代理店などもその点に付け込み、多種多様なアプローチを飲料メーカーに行い、タイアップや各種企画を現実のものとさせていく。
中身が求められる時代
しかし企画アイテムものは線香花火のようで、一過性の感が強い。しかも猫も杓子も状態の現状では、よほど引きのあるものでないと、「色々あるおまけの一つ」としか見られない。ましてや今調査結果では「ほとんど重視されない」という実態が明らかになってしまった。
味や飲み口など飲料水の本質を改善するには、時間も資金もかかる。景気が厳しい現状では、各企業がなかなか踏み切れないのも理解できなくはない。だが購入者はパッケージを食べるのでもなければネーミングを飲む干すのでもない。消費者は炭酸飲料そのものが飲みたくて選び、買うという基本を忘れてはならない。消費者が何を求めているのかをしっかりと認識し、そちらの方に顔を向けなければ、中長期的な支持を受けることはかなわないだろう。
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