ボックス圏内で推移しているようにも見えるが…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、十二週連続買い超しに

2008年06月27日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は6月26日、2008年6月16日から6月20日(6月第3週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は4兆3140億4366万1000円なのに対し、買い総額は4兆4565億8807万9000円となり、差し引き1425億4441万8000円の買い超しとなった。これで十二週連続しての買い超しとなり、今回発表週も前回同様に数千億円の単位での買い超し額を記録している。なお法人は先週から続き売り超し、個人と証券会社も買い超しのまま(【最新発表リリース、PDF】)。

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6月16日から6月20日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……1兆0545億8126万2000円/9386億0736万6000円(1159億7389万6000円売超)
・個人……1兆7138億2008万3000円/1兆8007億7348万5000円(869億5340万2000円買超)
・外国人……4兆3140億4366万1000円/4兆4565億8807万9000円(1425億4441万8000円買超)
・証券会社……1444億4129万7000円/1536億3687万2000円(91億9557万5000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

4月14日~18日……1964億7886万2000円買超
4月21日~25日……2064億0542万4000円買超
4月28日~5月2日……3832億7779万8000円買超
5月7日~9日……3917億5965万3000円買超
5月12日~16日……2698億4163万6000円売超
5月19日~23日……928億9697万4000円買超
5月26日~5月30日……1614億9661万6000円買
6月2日~8日……3088億0855万1000円買超
6月9日~13日……2724億8305万3000円買超
6月16日~20日……1425億4441万8000円買超


今回計測週は週前半が大きく上げ、週後半が大きく下げを見せ、何かと忙しい値動きとなった。前半においてはやはり日経平均1万4500円近くで弾き返され、大きく値を下げる動きを見せている。ただこの1~2か月の日経平均の値動きを再確認すると、1万3500円後半~1万4500円弱までのボックス圏内で推移しているようにも見える。非常に興味深い状況だ。

先週も触れたが今統計はあくまでも現物株式のもので、先物に振り回される感の強い昨今の市場展開、とりわけ出来高が少なめのここ数週の間においては、大きな・重みのある意味合いはないのかもしれない。しかし指針としては十分以上に参考となるものであると考えている。

今回の発表で外国人投資家の買い超しは12週連続ということになる。日経平均株価も上値を超えるのが難しくなっているところから、そろそろ転換点が来る気配も感じられる。逆にこれが天井をつきぬけ、1万5000円台に届くようなことになれば、機運も大きく変わるのだろうが。

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