ゴルフのキャディも機械化の時代
2008年06月25日 08:00
ゴルフは基本的に一人で行うスポーツ。メンタルの面での強さが要求されるという点では他のスポーツ以上のものがあるが、それだけにゴルフクラブを持ち運んでくれるキャディさんの存在は非常に大きい。単に荷物を運ぶだけでなく、そのコース・ホールのアドバイスもしてくれるからだ。しかし【Mail Online】で紹介されていたのは、そのキャディさんもオートマチック化したシステム【Electric golf caddie battery trolley shadow caddy】。全自動のキャディさんの登場である。
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ゴルファーの後を自動的に追尾するメカ・キャディことElectric golf caddie battery trolley shadow caddy
メーカーによるプロモーション用の動画も公開されている。どのように使うのかが一目瞭然。
利用者は受付で、自分の場所を指し示す電波を発するリモコンを手渡される。このリモコンで「メカ・キャディ」をコントロールすると共に、通常時は自分から等間隔をおいて後をついてくるように設定できる(通常の使用なら何の操作も要らない)。
「メカ・キャディ」には赤外線を使った衝突回避システムが搭載されており、他のゴルファーとの衝突や、バンカーなどの障害物を避けるように走行する。プレイヤーは気兼ねなくゴルフに専念できるわけだ。
スペックは重さが約19キロ、最高速度は5mph(時速8キロ)。電気で動き、幅の広いタイヤが用いられている。価格は3000ポンド(60万円)だが、ゴルフ場でのレンタル料は1ラウンドあたり10ドル程度とのこと。
元記事にもあるように、この「メカ・キャディ」、コースに対するアドバイスはしてくれないし、状況に応じたクラブの選択もしてくれない。単なる荷物持ちなのでそれ以上のことを期待するのは無理がある。その一方で、気兼ねすることなくショットを楽しむことができると共に、ヘマをやらかしても後ろでクスクスと笑われる心配も要らない。また、利用料金が安いのもポイントが高い。
優秀なキャディさんが付くと、ゴルファーのスコアも相当違ってくるという話を聞く。アドバイス付きのクラブ持ちなパートナーとしてなら人間のキャディーさんにはかなわないが、単なるクラブ運搬として割り切るのなら、「メカ・キャディ」に任せるのもアリだろう。
……仮に将来的に、コースのデータをはじめとした各種データを入力でき、手元のリモコンで逐次アドバイスが聞けるようなシステムが組み込まれたら、どうなるだろうか。「メカ・キャディ」は人間のキャディの強力なライバルになるかもしれない。
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