石油についてもっとよく知るために・新日本石油の「石油便覧」
2008年06月23日 08:00
原油価格の高騰から世界規模で大きな「社会的な流れ・変化」が起きつつある石油事情。先日開設した、イスラム投資家向けの株価指数「シャリア指数」をメインにしたサイト【シャリア指数覚書】の作業で色々と原油周りのことを調べる必要に迫られたこともあり、(自動車を保有していないにも関わらず)最近原油関連に目ざとくなる当方(不破)である。そのような近況の中、最近見つけたのが【新日本石油(5001)】の石油情報を集約したコーナー【石油便覧】。要は石油製品や国内外の石油事情についてまとめたサイトというわけだ。
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石油便覧
「石油便覧」は大きく分けて6編で構成されている。それぞれが「国際石油産業の現況」「国内石油産業の現況」「石油産業発達史」「石油産業の活動」「石油製品の用途と規格」「石油関連産業の動向」の視点から、色々な実情について詳細を説明している。
それぞれの「編」は章別に細分され、さらに個々が節に区分されている。各項目は文面が多くどちらかというと「読み物」的な傾向が強い。「ざっと見」を好む人には文字ばかりで敬遠してしまうかもしれない。逆に文章を読み解くのが好きな人には「宝の山」に見えるだろう。ウェブ上で読むのに疲れたらプリント用のボタンも用意してあるので、紙に出力して目を通すことも容易にできる。
また、解説本文とは別に、多種多彩な参考資料が用意されているのもこのサイトの特徴。前に【レギュラーガソリン価格をグラフ化してみる】で、「公的機関には石油関連でまともな歴史的過去データの保存場所がないのか」と愚痴ったが、少なくとも直近十数年より前のものについてはこちらのサイトの方がよほどしっかりしている(データとしてのボリュームはあるものの、ビジュアル的には今二つだが)。内容を精査して、(自分も含めた)昨今の原油・ガソリン高で頭を痛めている人たちに「なるほど」と思わせるものがあれば、日を改めて「グラフ化してみる」シリーズでビジュアル的に見せるようにするつもりだ。
じっくりと腰をすえて、原油・石油と対峙し、詳しく調べたいと思った時には役立つサイトとなるに違いない。
(最終更新:2013/08/05)
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