1万4500円の天井意識がますます強まった感…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、十一週連続買い超しに

2008年06月20日 06:30

株式イメージ東京証券取引所は6月19日、2008年6月9日から6月13日(6月第2週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆4027億4124万2000円なのに対し、買い総額は5兆6752億2429万5000円となり、差し引き2724億8305万3000円の買い超しとなった。これで十一週連続しての買い超しとなり、今回発表週も前回同様に数千億円の単位での買い超し額を記録している。なお個人は買い超しに転じたため、売り超しは法人のみとなった(【最新発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク

6月9日から6月13日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……1兆2729億6968万5000円/8884億3778万2000円(3845億3190万3000円売超)
・個人……1兆6465億1585万3000円/2兆0723億4812万6000円(4258億3227万3000円買超)
・外国人……5兆4027億4124万2000円/5兆6752億2429万5000円(2724億8305万3000円買超)
・証券会社……1437億0998万1000円/1738億7431万7000円(301億6433万6000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。

4月7日~11日……75億5509万5000円買超
4月14日~18日……1964億7886万2000円買超
4月21日~25日……2064億0542万4000円買超
4月28日~5月2日……3832億7779万8000円買超
5月7日~9日……3917億5965万3000円買超
5月12日~16日……2698億4163万6000円売超
5月19日~23日……928億9697万4000円買超
5月26日~5月30日……1614億9661万6000円買
6月2日~8日……3088億0855万1000円買超
6月9日~13日……2724億8305万3000円買超


今回計測週は全般的に下げ基調の週で、特に金曜日は大きく出来高を伴った下げを記録し、陰線ながらも下ひげをつけたことで「直近の売りピークか」と思わせる値動きを見せた。案の定次週(今週)は大きく値を戻す展開となったが、後半に入り主に大人の思惑によって値を下げられ、1万4500円の天井意識がますます強まった感がある。

今統計はあくまでも現物株式のもの。先物に振り回される感の強い昨今の市場展開においては、以前ほど大きな・重みのある意味合いはないのかもしれない。しかし指針としては十分以上に参考となるものであると考えている。

また、今回の発表で外国人投資家の買い超しは11週連続ということになる。そろそろ転換点が来てもおかしくないような気もするが、一度転換するとしばらくは続く傾向があることから、「できればずっと買い進めて欲しいな」というのがホンネ。それにしても、2か月以上買い超しをしてるのに、日経平均がある一定線から先に進まないのはどうしたことだろうか。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ