グッドスマイルカンパニーが警告・ねんどろいどなどの偽造品に要注意
2008年06月18日 19:40
「ねんどろいど」をはじめとする各種玩具を展開する【グッドスマイルカンパニー】は6月12日、同社の取扱商品を装った偽造品(海賊版)がインターネットオークションや個人販売などで出回っていることについて、注意勧告を行った。中には同社や同社の取引先の名前もかたっているものもあり、それらは違法に複製して製作した無許諾の不正商品となり、サポート対象外となることも伝えている(【発表ページ】)。
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現在告知ページにおいて偽造品の存在が確認されているのは『GOODSMILE COMPANY 製:「ねんどろいど L」』と『Maxfactory 製:「セイバー/Zero」』の二種類。告知ページには正規品と偽造品の違いにおける具体的な見分け方が写真付きで記載されているが、概して言えるのは「偽造品の方が作りが荒く、材質も雑でチープなもの」ということ。またコスト的に割が合わないと判断したのか、偽造品にはホログラムステッカーが貼られていない(Maxfactory 製:「セイバー/Zero」の場合)などの違いもある。
公式告知ページから一部抜粋。指摘されれば確かによく分かるのだが、正規品と比べずに単独で見せられた場合、それが本物かどうか区別がつきにくいのもまた事実。ましてやネットオークションともなれば……。
グッドスマイルカンパニー側では例示した案件に該当するものは偽造品の可能性があるが、偽造品すべてに下記の症状がある訳ではないこと(他のパターンもある)、そして他の商品にも偽造品が存在する可能性も示唆すると共に、十分に注意するよううながしている。
少々調べた限りでは、これらの「偽造品」の多くは商品価値の高い造形についてマスターとなる本物を入手した上でそれを型取り。安価で大量に製作した上で(希少価値とブランド力で値がつりあがることを見越して)不当に高値でオークションなどで売りつけ荒稼ぎをし、暴露・通報されそうになったらさっさと逃げるという、国内「外」の個人、あるいはグループによるもののようだ。特にインターネットオークションの普及によって、相手と面と向かって立ち会うことなく素性がはっきりと分からなくとも取引が出来るようになったため(相手との信用関係でビジネスは成り立つということを逆手にとり)、それを悪用した手立てが急増しているのが目に付く。
偽造品が登場するということは、それだけオリジナルに価値が存在するということでもある。それをして「偽者が出るくらいになってはじめて一人前」と表現する者もいるが、オリジナルを製作している側や、偽造品をつかまされた側にしてみれば、そのような意見は失礼以外の何者でもない。ましてやグッドスマイルカンパニーの商品は受け取った人に楽しさ、喜び、ほほえましさを与えてくれるものが多く、それは作り手の「手にとった人に楽しんでほしい、喜んでほしい」という気持ちが込められているからに他ならない。
もっとも多くの「彼ら」偽造品の作り手が暗躍する場所は、大手ポータルサイト系のオークションサイトであることも事実。インフラを管理する側にも、「彼ら」が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)することのないよう、徹底的で厳粛な取締りとアカウントの停止にとどまらず法的機関への通達などの断固たる措置をとってほしいものだ。そうでなければ「駅員も保安員も鉄道警察隊もない中で、電車を走らせる鉄道のようなもの」とやゆされても仕方ないだろう。
(最終更新:2013/09/06)
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