メタボが気になるのは男性よりも女性

2008年06月17日 06:30

メタボイメージ【小林製薬(4967)】は6月16日、メタボリックシンドローム(メタボ)に関する調査結果を発表した。それによるとメタボや「特定健康診査・特定保健指導」(特定健診・保健指導)について、男性よりも女性の方が気にしている人の割合が多いことが明らかになった。また、ニーズとしては自宅で測定が出来る機器に注目が集まっており、自分自身のメタボ面からの健康管理への意識が高いようすがうかがえる発表リリース)。

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当調査は2007年11月29日から30日、インターネット経由で行われたもので有効回答数は1000人。男女比は1対1で年齢階層比は20・30・40・50代それぞれ均等割り当て。過去2回、2006年・2005年にも同様の調査が行われている。

メタボへの関心度や特定健診への期待度は次の通り。

■メタボへの関心度
2005年……男性66%、女性69%
2006年……男性63%、女性61%
2007年……男性69%、女性73%

■特定健診への期待度(「望ましい」との回答率)
男性……85%、女性……93%

■メタボ改善システムの活用意向
男性……69%、女性……78%


2007年11月末の時点で、2008年から開始される特定健診などの報道も多々行われるようになり、メタボへの関心度が高まっている様子が分かる。特に女性は関心度、期待度、システムの活用意向いずれも男性より高く、メタボ対策への前向きさがうかがいしれる。

元々自分のスタイルに対するこだわりは、男性よりも女性の方が気にする傾向が強い。そのこだわりに支障となりうるメタボにも注目関心が集まるのは当然といえる。

ちなみに「特定健康診査・特定保健指導」が開始され、メタボ関連の意識やニーズが高まるにつれてさまざまな商品や情報が展開されているが、主要項目すべてにおいて男性よりも女性の方が期待度が高いことも明らかになっている。

メタボ関連で期待する情報やもの・こと
メタボ関連で期待する情報やもの・こと

特に女性の場合、男性では身長・体重の判断基準に関する「情報」がもっともニーズが高いのに対し、女性はそれと並び「自宅で確認できる測定器」への要望も強いことが分かる。これは男性が「判断基準さえ分かればあとは大体自分で分かるさ」とアバウトに考えているのに対し、女性は「メタボの情報を知りたい、そして自分で継続的に測定して管理していきたい」という前向きな姿勢の表れと思われる。


メタボ意識などイメージリリースでは「女性の関心が体型(ダイエット)からメタボ(健康意識)に移りつつある」と説明している。しかしこれは今回の調査結果のような「全年齢層に渡るもの」だけでなく、年齢階層別に見ていく必要がある。調査時点では年齢別にデータを取得しているはずなので、今回それが公開されなかったのは残念。

2007年の調査時点では女性よりも男性の方が、「メタボ該当者・予備群」「メタボに該当する」人割合が多い。しかし2006年からの偏移を見ると、女性の伸びが圧倒的に多いのが見て取れる。4月から実際に「特定健診・保健指導」が実施されているが、これに伴いますます女性による関心は高まり、それが社会全体の生活習慣病や健康に対する意識を押し上げていくのかもしれない。

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