原子力空母CVN73-USSジョージワシントンの内情を紹介する漫画

今回公開された漫画「MANGA CVN73」は、日本国内に位置するアメリカ軍基地(横須賀基地)では初めて配備されることになる、アメリカ海軍の原子力空母ジョージワシントン(CVN73-USS)への不安を和らげようと在日アメリカ海軍が作成したもの。同空母はキティーフォークの代わりとして8月に配属予定となっている。まんがの中身は日系アメリカ人の新兵ジャック・オハラ三等兵曹がジョージワシントンに乗り込み、日本に到着するまでの物語を「艦内のようす、日常生活、訓練の状況」を紹介する形。著者は佐藤晴美氏・かづさひろし氏の両氏で、200ページから構成されている。制作費は諸々含めて7万2000ドル(720万円)。

空母の日常生活を具体的に、しかも分かりやすいまんがで紹介し、安心感を持たせるのがこのまんがの狙い。元記事でもタイトルで「まんがは空母来訪を不安視している日本人に対する特使です」と説明しているように、ハードルの低いまんがで説明し、多くの人に知ってもらう狙いがある。

このまんがはウェブ上での公開に先立つこと一週間前の6月8日、神奈川県横須賀基地において配布された。800部印刷された紙媒体版は無料配布され、あっという間に品切れてしまったとのこと。

実際に目を通してみたが、いわば一つの小さな町がそのまますっぽりおさまるような規模を持つ原子力空母の内情が、「人を乗せている船」という観点から垣間見ることができ、非常に興味深い内容となっている。もちろん機密部分は語られていないだろうが、空母内部における日常生活を知ることができるだろう。