「お気に入りのお店」になるポイントは「味の良さ」と……
2008年06月14日 12:00
gooリサーチは6月13日、外食の実態に関する調査結果を発表した。それによると特別な外食をするための店が、定番のお店となる条件としては、2年前の前回調査も今回の調査結果でも「料理の味」がトップで8割を占めた。そして次に多いのが「店の雰囲気や接客態度」で6割以上を占め、価格を大きく上回る結果となった。逆に行きたくないお店の条件も似たような点に着目しており、特にこの2項目が外食店には欠かせないポイントと思われる(【発表リリース】)。
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今調査は2007年12月7日から10日の間に非公開のネット経由で行われたもので、有効回答数は2201人。男女比は48.2対51.8で、年齢階層比は30代がもっとも多く36.8%、次いで40代27.3%など。「前回調査」は2006年4月に行われている。
特別な外食をするための店が「行きつけの店」となる条件としては、前回も今回も「料理の味」がもっとも多く8割以上を占めた。楽しめる味がよければ、それだけでも繰り返し足を運ぶ理由になるのは非常に理解できるし、納得のいくものだろう。
特別な外食をするための店が行きつけの店となる条件
次いで条件として上位に上がったのは「お店の雰囲気や接客態度がよければ」。「安ければいい」という人を2割も上回る結果となった。外食では料理そのものだけでなく、雰囲気も「ごちそう」になりうる。たとえ料理がとびきり美味しくとも、お店の人の態度が今ひとつだと料理の楽しみも半減してしまう。雰囲気・接客態度は外食の料理にとって「最大の調味料」足りうる。その考え方では、この項目が第二位についたのも当然といえる。誤差の範囲、とも解釈できるが、前回調査より回答率が上がっているのも「雰囲気」を求める人が増加傾向にあることを示しているといえる。
「味」と「雰囲気」が外食店で求められるポイントであるということは、逆の質問「二度と行きたくないと思う店の条件」からも明らか。
二度と行きたくないと思う店の条件
トップ2には「料理がおいしくなかった」「接客態度が悪かった」がそれぞれ入っている。しかも「接客態度の悪さ」は前回調査より(こちらも誤差の範囲だが)増えており、接客態度や雰囲気への注目が高まっているようすがうかがえる。
【「外食減らす」は3割! 減る外食・増える自炊や中食】にもあるように、ふとごろ具合が寂しくなった多くの人たちにとって、外食は減らす対象の上位に挙げられている。一方で外食には「自宅での食事の補完」から、「特別なイベントや気分転換、心地よさが求められる時、または自分が作れない料理などを食べたい時」など、「非日常性」を求める声が強くなっている。
料理を出す以上味そのもののよしあしはもちろんだが、「単なる食事の提供」ではなく「食環境そのもののを含めた、トータルな食文化の提供」が求められている外食店においては、値段の高低以上に「お店の雰囲気や接客態度」にも注力する必要があるのだろう。
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