不安視されいたことが的中しそう…東京株式市場での外国人投資家の売買動向、十週連続買い超しに
2008年06月13日 06:30
東京証券取引所は6月12日、2008年6月2日から6月6日(6月第1週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は5兆4582億9333万1000円なのに対し、買い総額は5兆7671億0188万2000円となり、差し引き3088億0855万1000円の買い超しとなった。これで十週連続しての買い超しとなり、さらに今回発表週は前回より買い超し額を増している。なお法人は再び売り超しに転じ、一方で証券会社は買い超しに転じている(【最新発表リリース、PDF】)。
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6月2日から6月6日における各部門別の売買動向は次の通り。
・法人……1兆1945億6390万5000円/1兆1378億8124万0000円(566億8266万5000円売超)
・個人……2兆3590億4733万5000円/2兆3126億1062万7000円(464億3670万8000円売超)
・外国人……5兆4582億9333万1000円/5兆7671億0188万2000円(3088億0855万1000円買超)
・証券会社……1790億2944万0000円/1827億2002万8000円(36億9058万8000円買超)
(それぞれ売り/買い(差し引き))
また、この10週間における外国人投資家の動向は次の通り。
3月31日~4月4日……3672億7033万9000円買超
4月7日~11日……75億5509万5000円買超
4月14日~18日……1964億7886万2000円買超
4月21日~25日……2064億0542万4000円買超
4月28日~5月2日……3832億7779万8000円買超
5月7日~9日……3917億5965万3000円買超
5月12日~16日……2698億4163万6000円売超
5月19日~23日……928億9697万4000円買超
5月26日~5月30日……1614億9661万6000円買
6月2日~8日……3088億0855万1000円買超
今回計測週は週半ばまで高値もみあいが続いていたものの、金曜日に大きく上げて週末を迎えた。ただ日経平均が上髭をつけており次週の展開に不安視する向きもあったが、案の定次週(つまり今週)は大きく下げ、木曜の時点で日経平均株価が1万4000円を割り込んだまま場を終えている。テクニカル的には4月以降順調な上げ方を見せていたが、このまま続落して金曜日も終えてしまうとトレンドが再び下方に向かう可能性もあり、気を抜けない状態であることに違いは無い。
現時点で今週は大きく売り込まれており、いよいよ外国人投資家も売り超しに転じるのではないかという雰囲気も感じられる。次週の発表が待たれるところだ。
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