社員数が世界一の会社はあの小売業
2008年06月09日 08:00
別件で資料を調べていた際に目に留まった記事がある。Forbesの【世界でもっとも大きな会社たち(The World's Biggest Companies)】というものだ。グローバル経済化が進む昨今、気がつけば自分の会社が外資に買収されていた、という話もありえることを考えると、他人事とも言い切れない。トヨタや松下は社員数が多いが世界一ほどではないだろうし、GEやP&Gは世界的に有名なところだがどうかな……と思っていたが、「大きな」を「抱える従業員数」で見た場合、リストの最上位に挙げられたのは、日本でも耳にしたことがあるはずの、あの小売業者だった。
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世界最大の従業員数規模を誇るウォルマート
Forbesのリストによると、世界最大の従業員数を誇る会社はあの【ウォルマート】。アメリカのアーカンソー州に本部を置く、1962年創業の世界最大の小売業者が、従業員数でも最大の人数を抱えていた。その数、実に190万人(正社員のみの数)。
掲載されているデータは、従業員数だけでなくその他多くの項目で「巨大さ」を示してくれる。例えば1週間あたり全チェーン店で来客数は1億8000万人、2008年1月末決算年における売上高は3745億ドル(約38兆円)。アメリカ国内だけでも4000店舗、海外にも2800店舗を構えている。
先にあげた「日本で大きそうな会社」の場合【トヨタ自動車(7203)】は31万人、【松下電器産業(6752)】がやはり31万人(いずれも連結で計算)、GE(ゼネラル・エレクトリック)は約33万人。ウォルマートがいかに桁違いの規模であるかが分かる。
単に従業員数が多い方が良い、企業として優れているというわけではない。とはいえ、それだけの従業員数を抱えているということは、従業員一人一人、そしてそれに連なる家族の生活をも支えているということになる。家族まで合わせたら、数百万人は下るまい。それだけの人数を抱える存在意義と責任感が無ければ、事業体としての存続など出来ないだろう。小都市国家の人口並の従業員を持つウォルマートはもちろん、その他巨大企業群の規模には改めて驚かざるを得ない。
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