外出時に突然必要になるアレを教えてくれる情報共有サービス
2008年06月09日 08:00
サイトの参加者がデータを持ち寄って補完と増強をし、より便利で使いやすいシステムを作り上げていくCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)は、Q&A方式の掲示板(ナレッジ・マネジメント)や動画投稿サイト、商品口コミサイトなど、現在では多数のサービスが展開している。最近流行のガソリン価格比較サイト【gogo.gs】もその好例だ。アメリカに登場した新サービス【MizPee】も、そんな情報共有サービスの一つ。どんな情報を持ち寄り、共有するかというと……
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公衆トイレ情報共有サイト「MizPee」
ズバリ、「公衆トイレの情報」。男性は「緊急回避」の手法が無くも無いが、これは原則的には法令違反に当たる。また男女を問わず、出来うる限り「必要な時」はトイレを使いたいもの。
この「MizPee」では自分の現在位置を入力すると、そこから一番近い場所にある公衆トイレの情報を検索結果として教えてくれる。各トイレのデータは「現在位置からの距離」以外に投稿者らのレーティング、有料か無料か、ハンディキャップを抱えた人にも使いやすい施設が用意してあるか、子どもを預けてもらう場所があるか、利用可能時間などが用意されている。もちろんそのトイレへの移動ルートの表示をしたり、各トイレへの意見をのべることもできる。
各トイレのデータはこのような形。シンプルイズベスト。
現在アメリカ以外にヨーロッパ版も展開されているこのサービス、非常に便利そうに見えるのだが、一つ根本的な疑問がある。パソコン上からインターネットを使えるような場所に本人が居るのなら、そこにトイレはないのだろうかという点だ。トリガー記事の【Popgadget】ではさりげなく「インターネットが使える機器を持っていたら」と説明しているが、モバイル版サービスがない以上、無線LANなどでネットが使えるノートパソコンか、パソコン同様のブラウジングが出来る小型携帯情報端末がない限り、「いざという時」に「MizPee」は使いにくいかもしれない。
逆に考えれば、モバイル版が展開されれば非常に「お役立ち」なサービスになることは間違いない。(日本では)昨今の携帯電話にはGPS機能も内蔵されているから、自分が今どこにいるのか住所が分からなくとも位置確認はすぐに出来るし、そのデータをサービス側に転送すれば即時に「近場の公衆トイレ」をアドバイスしてくれるだろう。
ビジネスモデルさえ確立できれば、日本でもそう遠くない将来登場するサービスかもしれない。
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