サラリーマンの資産運用は「生活充実」のために「株式投資」

2008年06月08日 12:00

GE Moneyが6月4日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、資産運用をしている男性サラリーマンは44.8%と約半数に登ることが明らかになった。もっとも人気があるのは株式への投資で、資産運用の理由としては「現在の生活をより充実させるために」が6割を占めている一方、将来を不安視したために行っている人も多数を占めている(【発表ページ】)。

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今調査は全国の男性サラリーマン500人を対象に実施している定点観測で、1979年以降は1991年・1993年・1994年以外は毎年行っている。調査期間は4月19日・20日、ネット経由で行われ、年齢階層比は20・30・40・50代で均等割り当て。未婚対既婚は47.2対52.8。年収階層は300~500万円がもっとも多く28.6%、次いで500~700万円の25.6%、900~1500万円の19.6%など。

資産運用の是非については44.8%が「している」と答えており(「していない」55.2%から逆算)、半数近い人が何らかの形で資産運用を手がけていることが分かる。

資産運用の方法
資産運用の方法

もっとも多いのは「株式投資」で約3割。次いで投資信託が2割近くを占めている。また最近何かと話題に登りやすい「為替・FX」も11.0%に達し、10人に1人が手をつけている計算。一方、リスクはきわめて低いものの利回りも低い国債は5.6%に過ぎない。

ではなぜ資産運用をするのか。その目的を複数回答でたずねたところ、「今の生活をより充実させるため」と答えた人がもっとも多く、約6割を占めた。

資産運用の目的
資産運用の目的

売却益や配当、そして株主優待など、投資スタンス次第で色々な楽しみ方が出来る資産運用には「現在の経済的な充実」を求めている人が多いということだ。しかし他方で(提示された選択肢そのものの誘導ということもあるのだろうが)「老後の生活」「年金制度への不信」など、「将来が不安で」と回答する人が一定数存在するのも気になる。


先に【消費しない「新ニッポン人」、休日の過ごし方で8割は「インターネットやメール」】で、20代の人たちがお金をあまり使わずに貯蓄する傾向が強いという現象について触れた。彼らいわく「将来が不安だから」というのがその理由なのだが、資産運用(≒投資)をしている人の多くも似たような心境にあるのかもしれない。今回のデータで投資目的が「将来への不安」によるものが思った以上に多いことが気になるのは、当方だけだろうか。

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