サラリーマンの小遣い、理想の実現度は約●割強
2008年06月07日 12:00
GE Moneyが6月4日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、男性サラリーマンが希望している小遣い額に対して実現している度合いは約6割強であることが明らかになった。また、家庭を持つ・子どもがいるサラリーマンはそうでない場合に比べて現実度がやや高い傾向にあるが、これは状況を踏まえて理想そのものを低めに抑えているようすが分かる(【発表ページ】)。
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今調査は全国の男性サラリーマン500人を対象に実施している定点観測で、1979年以降は1991年・1993年・1994年以外は毎年行っている。調査期間は4月19日・20日、ネット経由で行われ、年齢階層比は20・30・40・50代で均等割り当て。未婚対既婚は47.2対52.8。年収階層は300~500万円がもっとも多く28.6%、次いで500~700万円の25.6%、900~1500万円の19.6%など。
年代別に見た、最新データにおける理想と現実それぞれのお小遣い額、そして理想の実現度を示したのが次のグラフ。
サラリーマンのお小遣い、理想と現実
30代の実現度が低いように見えるが、他の年代との違いはわずか数パーセントに過ぎず、実質的に「60%強」の枠に収まっているのが分かる。労使間交渉のニュースなどでよく耳にする「満額回答」は難しいようだ。
また、このデータについて「未婚・既婚」「子どものあるなし」それぞれの面から見ると興味深い傾向が見られる。
サラリーマンのお小遣い、理想と現実(未婚・既婚)
サラリーマンのお小遣い、理想と現実(子どものあるなし)
子どものいる
サラリーマンは
欲しい小遣いも
ひかえめな傾向
配偶者のあるなし・子どものあるなしでは、何かと物入りになる「配偶者あり」「子どもあり」の方が理想も現実も低い額に抑えられているが、いずれの場合も実現度が高いという傾向が出ている。実現度が高いのは「与えられる額が高い」「理想としている額が低い」いずれか、あるいはその双方であることを意味するが、絶対額が低いことから、「家計全体で何かと費用がかさむ、あるいは子どもの養育費で出費が多くなることが予想されるサラリーマンは、ひかえめで現実的な金銭感覚をしている」ようにも見える。
理想に対して実際の小遣い額は約6割という値は、やはり厳しめな状況といえる。あるいはこれを逆手に取り、自分が本当に欲しい額の約7割増を要求すれば、6がけで「本来欲しい額」を得られるかも……と思う人がいるかもしれない。
仮にこの方法で計算すると、例えば20代サラリーマンの場合は約13万円の要求額となる。さて、果たして20代サラリーマンの月収で「小遣い13万円くらいで、どうかな?」と相方に相談するだけの度胸はあるだろうか(笑)。あるいは自分の手取り額を貯金通帳で確認し、許容できる額と判断できるだろうか。
やはり理想は理想、現実とは別のもの。目指すべきものだがなかなか手が届かないものとして認識するのが無難なようだ。
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