サラリーマンの半数が昇給あり。でも小遣いアップは……
2008年06月05日 08:00
GE Moneyが6月4日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、昇給を経験した男性サラリーマンは51.4%とかろうじて過半数に達していたことが明らかになった。しかしその一方、小遣いアップとなったサラリーマンは10.6%に過ぎず、ダウンと回答した12.6%より少ない結果が出ている。実入りが増えてもそれ以上に物価上昇など景気感の厳しさから、「削れるところから削っていく」の上位として、小遣いが槍玉にあげられた形だ(【発表ページ】)。
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今調査は全国の男性サラリーマン500人を対象に実施している定点観測で、1979年以降は1991年・1993年・1994年以外は毎年行っている。調査期間は4月19日・20日、ネット経由で行われ、年齢階層比は20・30・40・50代で均等割り当て。未婚対既婚は47.2対52.8。年収階層は300~500万円がもっとも多く28.6%、次いで500~700万円の25.6%、900~1500万円の19.6%など。
昇給の有無については全体で51.4%が「あった」と答えている。
昇給の有無
でも小遣いアップは
わずかに10.6%
逆にダウンは12.6%
年代別では20代・30代の若年層が多く、40代・50代の中堅層が少なめとなっている。企業側も支出が大きくなる中堅層の昇給を抑える方向にあるのかもしれない。
一方、小遣いの上下変動について見てみると、全体ではアップの割合がダウンの割合を下回っていた。景気の厳しさはサラリーマンのお小遣いにも影響を与えているようだ。
お小遣いアップ・ダウンの動向
階層別で見ると、昇給が無かった割合が多い40代・50代において大幅に「ダウン」の割合が多いことが分かる。「給与も上がってないのにお小遣い上げるの!?」と配偶者からツッコミが入ることは必死で、値上げそのものも口に出せなかったのかもしれない。
お小遣いが減っている
→「おサイフ」の数が多いほど
生活の厳しさを実感できる?
また、未婚より既婚、子どもがいないサラリーマンよりいるサラリーマンの方が「お小遣いダウン」の割合が多いことが分かる。これらに共通しているのは「もう一方の選択肢と比較して収入源が少ない・支出要素が多い」に他ならない。家計全体の収支バランスを見て、小遣いのアップダウンが積極的に行われていることがうかがえる。
しかし「共働き」「専業主婦」の項目で見ると、なぜか収入源が多いはずの共働きの方がお小遣いが減ったという回答が圧倒的に多いのが分かる。リリースではその理由について説明は無いが、収入源が一つより二つの方が、給与と物価高とのバランスについて一層シビアに考えられるからなのかもしれない。あるいは元々「想定している収入」が高いからだろうか?
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