「あれ、何番だっけ?」と番号忘れが無くなる南京錠
2008年06月02日 08:00
オートロックが増えた昨今ではあるが、未だにアナログ式の南京錠を使うシーンは多い。鍵を無くす心配が無く、充電などのメンテナンスも不必要。簡易なセキュリティとして質が高い。当方も自転車の鍵や共同ポストの自分の場所の扉には南京錠を用いている。しかし南京錠の最大の弱点は「開錠番号を忘れてしまうかも」という心配があること。使っている錠が1つならともかく、2つも3つもあると、どれがどの番号なのか、そもそもこれは何番なのか、と忘れてしまう心配がある。そんな心配とおさらばさせてくれるのが、この『ワードロック(Wordlock)』。言葉通り、番号ではなく「単語のつづり」で開錠するという南京錠だ。アメリカの本家アマゾンで9.99ドル(1050円)にて販売中。
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ワードロック
単なる数字の羅列より、特定の単語のつづりの方が連想しやすく、覚えやすい。「12584」よりは「WORDS」の方が記憶しやすいのは当然のお話。これなら自転車の南京錠の番号を忘れてしまいなかなか開けられなくなったり、番号を確認するために手帳を開くという本末転倒なことをする必要もなくなるだろう。
調べてみるとこの「ワードロック」、すでに2004年には登場している。アメリカでの発明コンテストで優勝し、製品化されたのが普及するきっかけだったとのこと。また、普通の番号式の南京錠と同じように、アルファベットの組み合わせによるパスワードは何度でも作り変えられるとのこと。
一見非常に便利なように見えるこの南京錠、どうして日本ではほとんど広まっていないのだろう。いくつか原因を挙げてみれば、やはり「英語のつづりは日本人にはなじみが薄い」こと。そして何より「数字と違って英語のつづりの場合、開錠の組み合わせが容易に想像できてしまうこと」にあるのだと思われる。
いくら覚えやすい組み合わせだからといって、第三者にも容易に想像できたのではセキュリティアイテムとしての価値は下がってしまう。実際には組み合わせ的にそこまで心配は要らないのだろうが、使い手側がそのような懸念を持ってしまう時点で少々問題といえる。見た直後は「なんて素晴らしいんだ!」と思ったものだが、よくよく考えてみるとそんな疑問が頭をよぎった。
世の中なかなかうまくいかないものだ(笑)。
(最終更新:2013/09/01)
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