昼食代 1年間で20円安 現在570円ナリ
2008年06月06日 06:30
GE Moneyが6月4日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、男性サラリーマンの平均昼食代は570円で、昨年に比べて20円額が減っていることが明らかになった。公開されているもっとも古い年の2001年においては710円という値が出ており、それと比べると実に140円もの差が出た形となる(【発表ページ】)。
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今調査は全国の男性サラリーマン500人を対象に実施している定点観測で、1979年以降は1991年・1993年・1994年以外は毎年行っている。調査期間は4月19日・20日、ネット経由で行われ、年齢階層比は20・30・40・50代で均等割り当て。未婚対既婚は47.2対52.8。年収階層は300~500万円がもっとも多く28.6%、次いで500~700万円の25.6%、900~1500万円の19.6%など。
今回公開されたデータによると、2008年におけるサラリーマンの平均昼食代は570円。昨年の590円から20円の値下がりとなった。
サラリーマンの昼食代遷移
詳細データは公開されていないが、解説文によれば50代が630円、40代が530円とやや開きがあるものの、いずれも厳しい状況にあるとのこと。
コンビニエンスストアで展開されているお弁当は多くが「500円玉一枚で買える」状況のものを設定している。それに120円の缶ジュースを飲み物として加えると、620円前後が「コンビニで昼食を買う場合の平均必要費」ということになる。しかし上記グラフを見ればお分かりの通り、すでに2007年時点でその「620円ライン」を割り込んでおり、今年は50円もの不足が見られる。
700円台・600円台後半を維持していた2002年前後であれば、お弁当(ちょっと安め)+ジュース+惣菜1点追加というバリエーションも可能だったが、現在においてはお弁当そのものを少々安めにしないと缶ジュースの購入すら難しい。
コンビニエンスストアの2007年度における客単価は前年比で1.1%マイナスの585.3円となった(【発表リリース、PDF】)。月次データの解析は【専用まとめページ】に設置してあるが、今年に入ってからも前年同月比で客単価の減少は続いている。コンビニエンスストアにおける主力商品はお弁当やジュースなどの日配食品に他ならない。客単価やお客の入りそのものを左右するそれらの商品の主力購買層であるサラリーマンにおいて、昼食予算が減少の一途をたどっているのなら、客単価の減少も仕方のないお話かもしれない。
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