雪印がチーズやマーガリン、バター再値上げ・85品目で8月から

2008年06月13日 06:30

雪印乳業とろけるスライスイメージ乳業業界では第三位の【雪印乳業(2262)】は6月12日、家庭用のチーズやバター、マーガリンあわせて85品目について、8月から9月に値上げを行うと発表した。価格の改定による値上げのほか、内容量を減らすという「ステルス値上げ」こと実質的な値上げも含め、値上げ幅は7%~33%に達する。生乳価格や輸入原料のチーズ価格の価格高騰が原因とのこと。同社ではすでに【家庭用商品の価格改定および規格変更のお知らせ】にもあるようにチーズなどは2月出荷分から、バターなどは5月から値上げを実施しており、今年に入ってから2度目の値上げとなる(【発表リリース】)。

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今回の値上げは、価格の変更が71品目(10~18%値上げ)、規格の変更が10品目(7~13%減量)、両方を同時に行うのが4品目の計85品目(重量当たり23~33%値上げ)。

雪印乳業6Pチーズイメージ■値上げ具体例
・ネオソフト(400グラム)……270円→320円(+19%)
・ケーキ用マーガリン……220円→245円(+11%)
・とろけるスライス5枚入り……200円→220円(+10%)
・6Pチーズ……330円→360円(+9%)
・スモークチーズ(65グラム)……200円→230円(+15%)
・バター仕立てのマーガリン(180グラム)……160グラムに変更、220円→260円(+33%:重量単価)


リリースなどによれば国内生産者団体からの生乳仕入れ価格について、国内酪農家の生産費上昇に対応するため2割前後上昇した分を価格に転嫁していることや、輸入チーズの価格高止まりが今回の値上げの原因とのこと。

すでにバター不足などの報道の中で伝えているが、国産バターは絶対量の品不足から今春、そのほかの乳製品についても大手各社が値上げを同時期に実施している。今後タイミングのずれはあるだろうが、今回の雪印乳業だけでなく大手他社が価格の値上げ、内容量の削減による実質的な値上げに踏み切ることは必至といえる。

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