ごみの量は6年連続減少・都市部と農村部で差は約7倍
2008年06月04日 08:00
環境省は6月3日、2006年度における全国の一般廃棄物(ごみやし尿など)や処理状況に関する調査結果を発表した。それによると1人あたりのごみ排出量は6年連続で減少を続け一人あたり1日で1115グラムとなり、ピーク時の2000年度から約5%減少したことが明らかになった(【発表リリース】)。
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直近10年間のごみ総排出量と一人1日あたりの排出量推移
2006年度におけるごみの排出量は東京ドームで換算すると140杯分の5202万トン。先の【4トントラック82台分! コマツの超大型ダンプ「960E」導入】で紹介した超大型ダンプ960Eでも約16万台分に相当する。一人1日あたりのごみの量1115グラムは、前年の2005年度1131グラムと比べると1.4%ほどの減少となる。
また5202万トンのうち生活系のごみ排出量は3316万トン、事業系ごみ排出量は1581万トン、集団回収量305万トンと、生活系ごみが多数を占めている。そしてそのうち1021万トンが資源として再利用された。リサイクル率も年々上昇しており、2006年度では2割近い19.6%に達し、リサイクルの効率化が進んでいることがわかる。
ごみの総資源化量とリサイクル率
リサイクル率は3倍
ごみの量は7倍の違い
リサイクル率も平均では2割に迫っているが、市町村によりその比率は非常に差異が大きく、人口10万人未満では長野県の清内路村が93.3%、50万人以上の地域では東京都の八王子市が32.1%がトップになっている。またごみの量そのものも人口10万人未満では奈良県の野迫川村で138.8グラム(一人1日あたり)、50万人以上ではやはり東京都八王子市の963.0グラム(一人1日あたり)という具合。
都市部と農村部とでごみの量やリサイクル率が大きく異なるのは、生活様式の違いや集団生活で発生するごみの量、さらには事業系のごみの存在も少なからず関わってくるからなのだろう。とはいえ、トップ地域で比較してもリサイクル率で約3倍、ごみの量で約7倍の違いはあまりにも大きい。都心部に住む人たちの生活様式に、何か無駄なものの使われ方はないのか、改めて問い直してみる必要があるのかもしれない。
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