トイレでケータイ約5割・メールのやりとりに夢中です
2008年06月15日 12:00
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは6月13日、トイレにおける携帯電話の利用に関する調査結果を発表した。それによると全体の半数近い人がトイレで携帯電話を利用し、頻繁に使う人は1割強に登ることが明らかになった。また、利用目的の中では「メールの送受信」がもっとも多く9割近くを占めている。業務時間中において唯一といえる「プライベートな時間・空間」を得られるトイレは、「ケータイ(メール)駆け込み寺」的な立ち位置を確保しつつあるようだ(【発表リリース】)。
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今調査は5月30日から6月2日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの会員に対して行われたもので有効回答数は743人。男女比は56.1対43.9。年齢構成比は20代25.8%、30代35.0%、40代39.2%。
携帯電話をトイレで利用したことがあるかという問いには半数近くの49.1%が「ある」と答えている。
トイレで携帯電話の利用をしたことがあるか
そのうちひんぱんに利用するのは13.5%。1割強を占めている。
操作をしたことがある人365人に、どんな操作をしたのか複数回答でたずねたところ、9割近くの87.4%がメールと答え、メールのやり取りが「ケータイinトイレ」でもっとも高いニーズを占めていることが分かる。
トイレでの携帯電話の操作
「ニュース確認」「通話」「SNS閲覧」「アプリ」などと続いているが、通話はともかくメールやニュース確認、SNS閲覧などは「直接・意図的にのぞきこまれない限り」第三者からは何をしているのかは分からないはず。それらの行為をわざわざ他人の目が届かない・その行為が他人に見つからない「プライベートな時間・空間」であるトイレで行うということは、多かれ少なかれ「その時間帯(≒勤務時間)に利用することがはばかられる行為」であることを示している。
仕事中にも息抜きは必要だが、携帯電話上での操作はとかく目立つもの。他人への気遣いや後ろめたさから、トイレが「活用されている」のかもしれない。
【お風呂の中でもケータイと一緒な人、意外に多いんです】にもあるように、お風呂の中ですら携帯電話を使う人が4割強を占めるなど、言葉通り「肌身離さず」携帯電話と共にありたいと考えている人はかなりの数に登る。仕事中でも気になるメールが届けば、あるいはニュースが着信すれば見たくなるのも理解はできる(納得できるかどうかは別)。
一方で【メールの無視度で分かる男女の愛情の差!?】で語られているが、仕事中に着信したメールの過半数は無視されるという傾向があることも忘れてはならない。携帯電話のメールは相手のふところに直接飛び込むものだけに、注意が必要だ。仕事中のプライベートなメールのやりとりは、いわば「業夢中の無駄なおしゃべり」に他ならない。「トイレの中なら安心」とばかりに「駆け込み回数」が増えていくと、結局は自分自身に問題がふりかかる可能性もある。くれぐれも、ほどほどに。
ところで。選択肢に元々無かったからなのかもしれないが、「トイレでケータイトレード」という回答が皆無なのはなぜだろうか。「株価や為替が急変すると、トイレに行きたくなる人が急増する」という伝説が確かなものなのか、気になるところなのだが……。
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