今調査は5月27日から29日の間(つまりまだ発売中の時点)、15歳以上のネットユーザーに対して行われたもので、有効回答数は300人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50歳以上で均等割り当て。

今回調査対象となった「スナックライクなおむすび」は【ラーメンやうどんに続け!? 「ポテチなおむすび」「えびせんおむすび」ファミマから登場】にもあるように、カルビーの有力商品「ポテトチップス」「かっぱえびせん」から3種類が選ばれ、おむすび化されたもの。発売は5月13日から6月9日までだったため、残念ながら現時点では手にいれることはできない。

ポテチなおむすび3種類(再録)

調査は発売2週間後に行われているが、その時点で認知率は2割、すでに食べたとの回答は3％で、あまり多くには知られていないことが分かる(なにしろ5人に1人しか存在そのものを知らないのだから)。

知らない人にも改めて教えた上で、3商品の中でもっとも食べたいものを選んでもらったところ、全体では「かっぱえびせん韓国のり風味おむすび」が過半数を占める結果となった。

3商品のうちもっとも食べたいもの1つ

年齢階層別に見ると、若年層ほど「ポテトチップスコンソメパンチ風おむすび」の人気が高く、年を経るごとにその割合が減り、ほぼ同数分だけ「かっぱえびせん韓国のり風味おむすび」が増えていくのがわかる。そして50歳以上になると突然「ピザポテト風おむすび」の人気がさく裂する。

各年齢層の回答数が60件ずつなので多少の誤差は考えられるが、「かっぱえびせん」の人気の高さはどの年齢層でも変わらないものの、その度合いにはやや違いが見られるようだ。若年層にはむしろ「ポテトチップス」の方が身近なことから、おむすびでもその人気が高いのかもしれない。

一方、50歳以上で「ピザポテト風」の人気が高まるのは……ピザそのものは敬遠しがちだが、おむすびで挑戦してみようかというチャレンジ精神からくるものだろうか。あるいは3種のパッケージの中で、「ピザポテト風」がもっとも落ち着いた色をしている(ポテトチップスは薄い黄色、えびせんはエメラルドグリーンだが、ピザは黒を基調としている)ことから、色のイメージで選ばれたのかもしれない。

このような特定の既発商品の追跡調査が、発売元でなく第三者の手によって行われることはあまりない。発売元だと「何らのバイアスがかかっているのでは」という思惑を感じることもあるが、一歩引いた第三者からの調査ならより素直に結果を見ることができる。

詳細は公開されていないが、3商品とも3～4割が「購入に前向き」という結果も出ているという。認知度が2割程度・購入済みが3％しかなかったことを考えると、非常に大きな割合といえる。もう少し広報展開が大規模ならば、セールスの伸びも期待できたのではないだろうか。